更新日: 2023.12.19 その他家計

年末年始は飲み会などが多く、お金を使い過ぎてしまいます… 予防方法はありますか?

年末年始は飲み会などが多く、お金を使い過ぎてしまいます… 予防方法はありますか?
毎年12月から翌1月にかけては、出ていくお金が増えやすくなります。忘年会などの飲み会をはじめ、財布のひもが緩む機会も多く、この積み重ねで家計は著しいダメージを受けかねません。
 
そこで本記事では、年末年始に生じる支出の増加に着目し、これらを予防する方法について解説します。年明けにお金がなくなって困る前に、しっかり対策をしておきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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出費の機会を見通して上限設定

無計画で年末年始を迎えるのではなく、出費が生じる機会の見通しを立てることが大事です。そのような機会として、忘年会や新年会、クリスマスといったイベントが挙げられます。帰省をする人は、交通費やお年玉などに充てる資金も必要です。
 
お歳暮を贈る場合は、その購入や送付にもお金がかかります。年賀状を出すなら、年賀はがきが不可欠ですし、プリンターのインクを買い足すかもしれません。初詣の準備として、美容院でヘアメイクや着付けを頼むケースもあるでしょう。バーゲンセールがよく行わる時期で、初売りや福袋の購入を楽しみにしている人も多いです。
 
このような機会をリストアップし、それぞれの項目に対して金額の上限を定めます。合計額を年末年始の予算に位置づけて、その範囲内に収める意識を持ちながら生活することがポイントです。こまめに家計簿をつけ、上限をオーバーしている項目があるなら、他の項目の上限を下げて調整しましょう。
 

警戒が必要な項目を特定して対策

金額が大きくなりやすい支出を特定し、警戒を強めて重点的に節約していくことも重要です。そのような支出は世帯や人によって異なりますが、分かりにくければ統計の平均データを確認するという手があります。
 
例えば、総務省の「家計調査報告」も参考になるでしょう。2023年10月分の資料によると、2022年12月の消費支出は11月までと比べて大幅に増えています。さまざまな項目があるなかで、特に顕著な伸びを見せているのは「食費」です。2人以上の世帯における2022年11月の食費は8万1509円でした。一方、12月は10万2662円で年間を通して最高額となっています。
 
食費を減らすには、できるだけ外食を控え、食材をうまく使いまわすといった対策が求められます。年末年始は食材の値段も上がりやすいため、安いものをまとめて購入し、作り置きしておくことも有効です。
 
そのほかに、「家具・家事用品」「教養娯楽」なども支出の増加が見られます。このような統計を参考にして、自分はどの項目に警戒が必要か検討し、対策の方針を早めに打ち出しましょう。
 

年末年始は光熱費の増加にも要注意

同資料によると、光熱費も年末年始に増える傾向があります。2022年11月は2万2265円であるのに対し、2023年1月は3万3465円となっており、1万円以上も上がっているのが実情です。そのため、こちらの対策も大事ですが、やみくもに行うと生活しづらくなり、節約が長続きしません。
 
生活に支障が出ない方法で支出を抑えることがポイントになります。この時期は寒さが厳しいので、長時間にわたって暖房を使用する家庭も珍しくありません。窓やドアの開閉を減らし、隙間テープで空気の出入りを妨げると、設定温度を下げなくても節約が可能です。また、カーテンを厚手のものに変えたり、暖気を扇風機で循環させたりすることも効果的です。
 
年末年始は会社や学校が休みで、自宅で過ごすことが多いなら、冷蔵庫の利用が増えやすくなります。開いている時間が長いと庫内の温度が上がり、冷却のために電力が消費されるので気をつけなければなりません。開けてから物色することは避け、何を取り出すのか事前に決めておけば、温度の上昇を抑えられます。
 
ささいな配慮ばかりですが、これらを地道に続けると、光熱費の請求が高くて驚くような事態を防げるでしょう。
 

多角的な観点で日常的に対策していこう!

年末にボーナスを支給する会社が多い一方で、プライベートでは出費の増加という好ましくない傾向が見られます。油断して無計画にお金を使っていると、家計の収支がとても悪化するかもしれません。
 
出費の機会を見通したうえで予算を決定し、重点的に対策が必要な項目を特定することが大切です。光熱費の節約も念頭に置くなど、多角的な観点で支出を捉え、増加の予防を日常的に心がけましょう。
 

出典

総務省 家計調査報告 -2023年(令和5年)10月分-

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 エアコン

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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