夫婦関係もお金次第!? 収入と支出・管理方法・資産形成における3つの「地雷」とは?
配信日: 2023.12.14
本記事では、夫婦関係と金銭問題の関係性や、夫婦関係を良好に保つために共有しておくべき3つの情報について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夫婦関係と金銭問題の関係性とは
実際に、金銭問題が原因でトラブルになる家庭はどれくらいあるのでしょうか。本項では、企業の調査結果や裁判所のデータから、夫婦関係と金銭問題の関係性について解説します。
金銭問題で「離婚したい」と思う夫婦は多い
教育メディアを運営しているARINA株式会社(宮城県仙台市)では、2023年10月に中学生以下の子どもがいる200人に対して、「離婚したいと思う1番の理由は?」と質問する調査を実施しました。
調査の結果、最も多かった回答は「性格の不一致」で、2番目に多かった回答は「金銭問題」でした。このアンケート調査結果から、夫婦間の金銭問題を重視している家庭は多いといえるでしょう。
裁判になる原因も金銭問題が上位
裁判所の公式ホームページでは、婚姻関係事件の申立て動機に関する情報が公開されています。
裁判所が公開している司法統計の「家事 令和2年度 19 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別」によると、妻が夫に対して離婚申立てを行う動機として最も多かったのは「性格が合わない」で、次に多かった動機は「生活費を渡さない」でした。裁判所のデータからも、金銭問題によって離婚となる家庭も多いことが分かります。
夫婦関係が壊れるお金の「地雷」
金銭問題で夫婦関係が悪化する原因として、情報を共有していないことが発端になっていることもあります。そのため、夫婦関係の悪化を防ぐためには、お金に関する3つの情報を共有しておくとよいでしょう。ここでは、夫婦関係が壊れる原因となる3つの地雷について解説します。
収入と貯蓄
夫婦間における収入や貯蓄に関する認識の相違は、夫婦関係を悪化させる可能性があります。なぜなら、夫婦は2人で負担しなければいけない費用も多く、経済的に協力し合っていく必要があるからです。
例えば、収入や貯蓄の情報が共有されないと、家計のバランスが崩れてしまうかもしれません。どちらか一方の経済的負担が大きくなり、それに対してストレスや不満が生じることもあるでしょう。
収入や貯蓄に関する情報はオープンにして、お互いに合意したうえで経済的な負担割合を決めることをおすすめします。
借金とローン
夫婦間で借金やローンの情報を共有しないでいると、夫婦間の信頼を失う可能性があります。
例えば、秘密にしていたクレジットカードの多額の負債が発覚すると、パートナーは他にも隠していることがあるのではないかと不安になるかもしれません。また、負債を隠している状況は、共同での家計計画を狂わせる要因となり、予期せぬ危機につながる可能性もあります。
パートナーに借金やローンの話をすることに、抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、後から発覚することで、事態が深刻になる可能性もあります。借金とローンの情報は、できるかぎり夫婦間で共有し、協力して解決しましょう。
ライフプラン
夫婦間でライフプランを共有せずにいると、予期せぬトラブルによって金銭問題が発生する可能性があります。また、その問題によって夫婦関係に亀裂を生じさせることもあるでしょう。
例えば、パートナーの無計画な出費に憤りを感じたり、突然の出費が原因でお金がなくなったりする可能性もあります。
夫婦間でライフプランを共有することは、夫婦間の信頼関係を保つために極めて重要です。ライフプランといっても、細かい計画まで立てる必要はありません。将来について話し合う時間を定期的にもつだけでも、トラブルを回避できるでしょう。
まとめ
本記事では、夫婦関係におけるお金の重要性と、夫婦間で共有しておくべき情報について解説しました。民間企業の調査結果や裁判所のデータから、夫婦関係が壊れる原因として金銭問題が大きく影響しているといえます。
金銭問題によって夫婦関係が壊れるのを防ぐためには、収入と貯蓄の情報、借金やローンの情報、将来のライフプランを夫婦間で共有しておくことが重要です。夫婦の関係性を良好にするためにも、お金について気軽に話し合える関係作りを心掛けましょう。
出典
ARINA株式会社 【調査結果】離婚したいと思う1番の理由は?1位は『性格の不一致』!
裁判所 令和2年度婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー