更新日: 2023.12.14 貯金
30歳、いまだに「貯蓄ゼロ」です。毎月の支払いでお金が残らないのですが、30代の貯蓄額は平均どのくらいでしょうか? どうすれば貯められますか?
本記事では「30代の平均貯蓄額」を紹介するとともに、貯蓄するためのポイントについて解説します。30歳で貯金ができていないという人は、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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30代の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、30歳代・二人以上世帯は246万円、30歳代・単身者の平均預貯金額は218万円です。30代では二人以上の世帯のほうが、単身世帯に比べ30万円ほど貯蓄額は多くなっています。
次に、30代が手取り収入のどれくらいの割合を貯蓄に回しているのかを見ていきましょう。「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、貯蓄に回す割合は図表1の通りです。
図表1
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査より作成
30代で貯蓄している二人以上の世帯は手取り収入の「10~15%未満を貯蓄する人が21.3%」、次いで「20~25%未満を貯蓄する人が14.8%」です。一方、単身世帯は「10~15%未満を貯蓄する人が18.3%」、次いで「5~10%未満を貯蓄する人が14.6%」です。どちらも手取り収入「10~15%未満を貯蓄する人」が多いことがわかります。
「どれくらい貯蓄に回せばいいか検討がつかない」という人は、いったんはこの割合を目標にしてみてもよいでしょう。貯蓄割合が大きいにこしたことはありませんが、可能な範囲で始めましょう。
お金を貯めるためのポイント
貯蓄をしたいけれど、何から始めたらいいかわからないという人もいるかと思います。お金を貯めるためのポイントを3つ、紹介していきます。
収支の状況を確認する
まずは毎月の収入と支出のバランスを確認するために、家計簿をつけてみましょう。3ヶ月ほど家計簿をつければ、家賃や水道光熱費、保険料といった固定費と、食費や日用品費、娯楽費などの変動費がどれくらいかを把握できます。把握できたら、支出の合計が収入を上回っていないかを確認しましょう。支出が上回っていれば赤字ですので、家計の見直しが必要です。
固定費を削減する
収支を確認した後は、無駄な支出がないか、削れるところはないか確認してください。まずは、携帯電話料金やサブスク代といった毎月かかる固定費を見直してみましょう。
携帯電話は格安SIMに変更する、使っていないサブスクは解約することで、固定費を削減できます。手続きが面倒に感じてしまうかもしれませんが、一度解約や変更を行ってしまえば、固定費削減の効果が毎月続きますので、大きな節約へとつながります。
また、変動費に関しても、無駄なものがないか見直しておくとよいでしょう。例えば、毎日コンビニでペットボトル飲料を買っている人は、水筒を持っていくだけで150円×20日=3000円の節約が可能です。1年間続けると3万6000円にもなります。
気づいていないうちに無駄な出費をしていることはよくあります。固定費・変動費ともにぜひ一度出費を把握して、無駄なものにお金を使っていないか確認することが大切です。
先取り貯金をする
無駄な支出を削り、固定費の見直しができたら、貯蓄に回せるお金が出てくるはずです。給与が振り込まれたら、まず先にそのお金を貯金する「先取り貯金」をしましょう。
普段使っている銀行口座に入れたまま、残った分を貯金しようと考えていると、ついつい貯蓄用のお金も使ってしまう可能性があります。貯蓄用口座を作って、給料が入ったらすぐにその口座に貯蓄金額を移し、その口座のお金は使わないようにしましょう。
家計を見直して貯蓄を始めよう
30代の平均貯蓄額は「二人以上世帯246万円」「単身世帯218万円」、どちらも貯蓄割合は手取り収入の「10~15%未満の人」が多いということがわかりました。現在貯蓄ゼロという人も、これから少しずつでも貯蓄を始めることがおすすめです。本記事で紹介した、お金を貯める3つのポイントのうちできるところから取り掛かりましょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](2022年)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2022年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー