更新日: 2023.11.22 その他家計
そろそろ本格的に寒くなる! エアコンの暖房は冷房より電気代がかかる!? 暖房時の節電方法は?
結論から述べると、暖房にかかる電気代は冷房よりも高くなる傾向があります。電気代が心配な人は対策を講じましょう。本記事では、暖房の電気代が高くなる理由と具体的な節電方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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暖房は冷房よりも電気代がかかりやすい
一般的に、暖房は冷房よりも電気代がかかると考えられています。電気代に差が生じる理由は、設定温度と外気温の差に違いがあるためです。公的資料をもとに詳細を解説すると、環境省が推奨する夏季の室温は28度、冬季の室温は20度です。
ここでは、これらの温度を、エアコンの設定温度とします。気象庁によると2022年8月における東京都の平均最高気温は32.0度、2022年1月における平均最低気温は1.1度です。
以上をもとに計算すると、2022年8月におけるエアコンの設定温度と外気温(平均最高気温)の差は4.0度、2022年1月におけるエアコンの設定温度と外気温(平均最低気温)の差は18.9度になります。この温度差が大きく、設定温度に到達するまで時間がかかるため、暖房は電気代が高くなるのです。
暖房の節電方法
暖房代を節約するには、どうすればよいのでしょうか。試してみたい節電方法を紹介します。
窓に断熱対策を施す
冬は、室内から室外へ暖かさが逃げていきます。熱の主な通り道になっているのが、窓です。窓に断熱対策を施すと、暖房代を節約できる可能性があります。
具体的には、断熱効果を期待できるカーテンを取り付けて締めておくことや、窓に断熱シートを貼り付ける方法などが考えられます。本格的な対策を講じたい場合は、窓を断熱窓に交換するとよいかもしれません。交換費用はかかりますが、高い断熱効果が期待できます。
自動運転を使用する
エアコンの自動運転を使用することでも、電気代を節約できる可能性があります。部屋の状況にあわせて、エアコンを運転してくれるからです。エアコンは、設定温度に到達するまでの間に多くの電力を消費します。自動運転であれば、この時間が短くなるように運転してくれます。したがって、漫然と「弱」で運転しているときなどよりも電気代を節約しやすくなるのです。
サーキュレーターを併用する
暖房とサーキュレーターの併用も、室内の空気を循環できるため有効です。エアコンだけで使用していると、暖かい空気が天井付近、冷たい空気が床付近にたまって、設定温度ほどの暖かさを感じられないことがあります。
だからといって設定温度を変更すると、電気代が高くなってしまうでしょう。サーキュレーターを使って部屋の空気を循環すれば、温度のムラがなくなるため同じ設定温度でも暖かく感じられます。
暖房を使用するときは節電対策を講じましょう
冬季は、エアコンの設定温度と外気温の差が大きくなりがちです。このことにより夏季よりも電気代は高くなる傾向があります。電気代が気になる人は、節電対策を講じましょう。
窓に断熱シートを貼ったり、エアコンの自動運転を使用したりすることで、節電できる可能性があります。また、暖房とサーキュレーターを併用することも効果的です。2023年度の冬は電気代の高騰が心配されますので、取り組みやすい対策から始めてみてはいかがでしょうか。
出典
環境省 家庭のエネルギー事情を知る
国土交通省気象庁 過去の気象データ検索 月ごとの値
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー