更新日: 2023.11.17 貯金
生まれてくる子どものために工場勤務で貯金づくりを考えています。本当にお金は貯められるのですか?
一般的に、給料の高い仕事といわれているのが工場勤務の仕事です。そこで今回は、工場勤務の仕事の給料はどれくらいなのか、工場で働いた場合はどれくらいお金を貯められるのか、詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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工場で働いた場合の年収はいくらくらい?
厚生労働省が発表した令和4年の「賃金構造基本統計調査の概況」によると、製造業の平均月収は20代前半で20万3400円、20代後半で23万3800円です。
30代前半では26万1100円、30代後半では29万5300円となっています。年収に換算すると、20代前半は244万800円、20代後半は280万5600円、30代前半では313万3200円、30代後半では354万3600円です。工場勤務といえど、飛び抜けてほかの業種よりも年収が高くなるわけではありません。
もしも工場勤務で収入アップを望むのであれば、自動車メーカーなどの期間工を検討するとよいでしょう。なぜなら、メーカーにもよるものの、期間工の平均年収は400万〜500万円程度だからです。
期間工の年収が高い理由として挙げられるのは、さまざまな手当があることです。
例えば、期間工の仕事の多くは昼夜交代制のため、夜に働いた場合には深夜手当が支給されます。期間工の仕事は残業も多いです。残業をした場合には、当然のことながら残業手当が支給されます。たくさん深夜勤務や残業をすれば、それだけ多く稼げるでしょう。
また、多くのメーカーでは、期間工になると入社祝い金が支給されます。とはいうものの、この入社祝い金は入社したらすぐに支給されるわけではありません。一定期間勤務した場合や契約を満了した際に支給されるので注意が必要です。
さらに、契約を終えた際には満了金が支給されます。そのほか、契約期間中に欠勤や遅刻が一度もなかった場合に支給される皆勤手当があるのも魅力的です。これらの手当を加算することで、結果的に年収が400万〜500万円程度になります。
期間工になるとお金を貯められる?
それでは、期間工になった場合はどれくらいお金を貯められるのでしょうか。実際にいくらお金を貯められるのかはライフスタイルなどによります。そこで今回は、夫婦2人世帯における平均的な支出額をもとに考えてみましょう。なお、年収は500万円、そのうち手取りは400万円だと仮定します。
総務省が発表した令和4年の「家計調査年報(家計収支編)」によると、2人以上の世帯における1ヶ月あたりの平均消費支出額は29万865円です。年間だと349万380円になります。
この額を年収の手取り額である400万円から引くと、50万9620円の黒字になることが分かります。月あたり4万円程度の貯金ができる、というわけです。
期間工になれば貯金ができる可能性が高い!
工場勤務といえど、飛び抜けてほかの業種よりも給料が高いわけではありません。しかし、期間工になればより多くの収入が得られます。そのため、平均的な生活をしていれば毎月貯金できる可能性が高いです。
生まれてくる子どものために収入アップを目指したいのであれば、メーカーなどが募集している期間工を検討するとよいでしょう。
出典
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況
総務省 令和4年度家計調査年報(家計収支編)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー