更新日: 2023.11.17 貯金
彼氏に結婚の話をしても「貯金がないから」と流されます…私はべつに気にしないのですが、毎月暮らしていければ十分じゃないんですか? お金ってそんなに大事でしょうか?
本記事では、貯金ゼロ世帯の割合や、結婚に貯金は必要なのか、結婚にかかる費用ついて説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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貯金ゼロ世帯の割合
令和4年の金融広報中央委員会の世論調査によると、全年代平均の貯金ゼロの割合は単身世帯が34.5%、2人以上世帯で23.1%でした。20代では単身世帯42.1%で、2人以上世帯では35.7%、30代では単身世帯が32.4%で2人以上世帯が23.9%です。
若年層の単身世帯は、貯金ゼロの割合が高い傾向にあることが分かります。また付き合っている相手が20代から30代の場合、3割から4割程度の割合で貯金ゼロの人がいるといえるでしょう。
結婚に貯金は必要?
一般的に、結婚するためにはさまざまな費用がかかります。これらの結婚費用は必須ではありませんが、万が一のための備えとして貯金はあるほうがいいと考えておくことが大切です。ここではどんな費用がかかるのか確認していきましょう。
・婚約指輪や結婚指輪
ゼクシィ結婚トレンド調査2023の全国推計値によると、婚約指輪の全国平均購入金額は38万2000円、結婚指輪は2人分で28万1000円でした。普段身につける結婚指輪はデザインがシンプルなものを選ぶため、ダイヤモンドなどの宝石がついた婚約指輪のほうが高い傾向にあります。
・結納金
結婚を決めたときに、男性側から女性側に必要なものを購入する準備金として贈られるのが結納金です。結納金は100万円が一般的ですが、とくに決まりはなく30万円や50万円など、縁起の良い奇数の数字にすることが重要といわれています。
また女性は結納金の1割から5割の金額を結納返しとして用意するのが一般的です。ただ、結納金については、男性側の親が用意するケースもあります。
・新居代や家具代
どちらかの住居で新生活を始めるなら費用はかかりませんが、新居として賃貸物件を借りる場合、最初に敷金や礼金、保証金など家賃の4倍から5倍の初期費用がかかります。マンションや戸建てを新居として購入する場合、物件価格の2割程度の頭金や、火災保険などの諸経費も必要です。
また家具や家電を新しく購入するのであれば、こだわりによって変わりますが数十万円はかかるでしょう。
・結婚式
挙式や披露宴にかかる平均費用は300万円ほどですが、親や親族などの援助やご祝儀を差し引いた額が2人の負担額です。結婚式に招待する人数に比例して金額が変わるので、少人数ほど結婚式の費用は安くなるといえます。
・新婚旅行
新婚旅行の平均費用はお土産代を除き、43万4000円となっています。国内ではなく海外旅行に行く予定であれば、さらに多くの貯金が必要になります。
結婚は相手の意見も大切
結婚式や指輪など自分たちの希望によっては費用を省くことができるため、結婚に貯金は必須ではないですが、いざというときの備えとしてはあるほうが安心です。
また結婚にかかる費用のうち、婚約指輪などは男性が用意するため、貯金がないと結婚に踏み切れないという人もいます。相手の意見を大切にして、貯金がなくても気にしないという自分の気持ちを相手に伝えたうえで、2人にとって良い選択をしていきまましょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)
ゼクシィ ゼクシィ結婚トレンド調査2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー