更新日: 2023.11.11 その他家計
結婚式に招待されましたが「飛行機」の距離です。出費が厳しいため、ご祝儀は少なめでも大丈夫ですか? しっかり「3万円」包むべきでしょうか?
今回は、そのようなケースにおいて、ご祝儀を相場よりも少なめに包むことの是非や、ご祝儀が包めないときの対処法などを考えます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ご祝儀の相場を確認しよう
まずは、ご祝儀の相場を確認しておきましょう。株式会社リクルートによる「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」では、首都圏の結婚式・披露宴事情についてのアンケート調査を実施しています。
新郎新婦が受け取ったご祝儀の額についてもまとめられていますが、それによると、友人の招待客1人あたりの平均ご祝儀額は3万円でした。招待客が上司の場合は4万5000円、恩師の場合は4万2000円、親族は7万9000円となっています。招待された結婚式の新郎新婦が友人であれば、ご祝儀の相場は3万円となるでしょう。
相場より少ないご祝儀は問題ないのか
結婚式のご祝儀は、「別れやすい」などを連想させる偶数は避け、奇数の金額を包むのがマナーとされています。相場の3万円よりも少ない奇数の金額は、1万円となるでしょう。しかし、結婚式のご祝儀としては少ないので、あまり歓迎はされないと考えられます。
また、2万円は偶数ですが、「ペア」を連想させることから、最近ではマナー違反にはあたらないとする人も少なくありません。交通費や宿泊費がかさみ、出費が厳しく、どうしても3万円包めない場合には2万円を包み、ご祝儀として渡しましょう。
十分なご祝儀が包めないときの考え方や対処法
2万円のご祝儀も厳しいのであれば、別の対処法を考えなければいけません。ここでは、十分な金額のご祝儀がどうしても包めないときの考え方や対処法を紹介します。
・ご祝儀が少ない理由を説明する
まったくご祝儀を包まないよりは、少額でも渡した方がよいでしょう。その際には、十分な額のご祝儀が用意できなかった理由を丁寧に説明する必要があります。
関係性に特に問題もなく、理由にも妥当性があれば、相手も納得してくれるケースが大半でしょう。新郎新婦との関係性が遠かったり、相手がお金やマナーについて厳しかったりする場合には、別の対処法を検討しましょう。
・結婚式を欠席する
結婚式を欠席するという選択肢もあります。苦渋の選択となりますが、極端に少ないご祝儀しか用意できないのであれば、相手との関係性の悪化を避けるためにも、やむなく欠席するのも一案です。その際にはメールや手紙などで、やはり丁寧に説明し、お祝いのメッセージを送るとよいでしょう。
・出席を二次会のみにする
多くの新郎新婦は、挙式後に披露宴を行い、二次会や三次会を開催します。ご祝儀を包むのが厳しいのであれば、二次会以降に参加するのも1つの選択肢です。ただ、二次会であっても飛行機代や宿泊費、二次会の参加費用などはかかります。ご祝儀を渡して披露宴に参加するのと金額的に大差ない場合には、多少無理をしてでもご祝儀を用意した方がよいケースもあるでしょう。
・あとで結婚祝いを渡す
ご祝儀を少なめに渡したり結婚式を欠席したりした場合は、あとで別途結婚祝いを渡すのも一案です。ご祝儀を渡した際には包んだ金額が少なく、あまりよい印象を与えない可能性はあります。
しかし、事情を説明し、あとで結婚祝いを渡せば、多くの人は納得してくれるでしょう。むしろ誠意が伝わり、単にご祝儀の金額を減らすだけよりも、よい印象を与えられる可能性も高まります。
十分な金額のご祝儀が用意できない場合はほかの方法でカバーしよう
結婚式のご祝儀の相場は、友人の場合には3万円ほどです。式場が遠方にあると飛行機代や宿泊代もかさみ、ご祝儀に相場以下の金額しか包めないこともあるでしょう。その場合には、相手にもよりますが、「ペア」を連想させる2万円を包んでも、さほど問題はありません。
加えて、経済的に厳しい状況を説明し、のちに別途結婚祝いを贈るなどすると、関係性を維持しながら誠意も伝わります。そうした方法も含め、検討してみましょう。
出典
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー