更新日: 2023.10.28 その他家計

「炊飯」VS「パックご飯」一人暮らしの場合、どちらが安い?

「炊飯」VS「パックご飯」一人暮らしの場合、どちらが安い?
一人暮らしをする場合は、お米をわざわざ炊かずに、パックのご飯で済ませる方もいらっしゃるでしょう。パックご飯は、電子レンジで温めるだけですぐに食べられるため、大変便利です。しかしパックご飯は、お米を炊く場合と比較したときには、割高になってしまうかもしれません。
 
そこで今回は、お米を炊く場合とパックご飯で済ませる場合とでは、どちらのほうが安く済むのかについて検証しました。なるべく食費を安く抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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お米を炊くのにかかるコスト

炊飯器を使ってお米を炊く場合、どれくらいのコストがかかるのかについて見てみましょう。
 
経済産業省の「省エネ性能カタログ2022年版」によると、1回の炊飯にかかる消費電力は158ワットアワー、保温機能が1時間当たり16.5ワットアワーとのことです。
 
電気代単価を30円/キロワットアワーとして計算すると、炊飯では4.74円、12時間の保温で5.94円の電気代がかかります。「1日1回の炊飯と12時間の保温」を毎日実施すると、月に約320円の電気代がかかります。
 
次は、お米の購入にかかる費用を見てみましょう。
 
農林水産省によると、お米は炊くと、重さが2.3倍になるそうです。つまり、パックご飯と同量の180グラムのご飯を炊くには、約78グラムのお米が必要になります。
 
5キログラムのお米を購入すると、約64回分のご飯が食べられることになります。総務省統計局の「小売物価統計調査2022年」によると、コシヒカリ(5キログラム)の平均価格(東京都区部)は2288円とのことですので、茶わん1杯分の価格は約36円です。
 
1日に3食お米を炊いて食べる場合、1日にかかるコストは約119円、1ヶ月で約3560円となります。お米を数日分まとめて炊いて冷蔵保存しておくことで、炊飯と保温にかかる電気代を節約できるでしょう。
 

パックご飯にかかるコスト

パックご飯を食べる際にかかるコストは、パックご飯の購入費用と、電子レンジでの温めにかかる電気代です。
 
パックご飯は、銘柄やメーカーによっても価格に差がありますが、1食分(180グラム)120円前後で販売されています。
 
電子レンジの500ワットで、パックご飯を2分加熱した場合、電気代は約0.5円となります。1日3食パックご飯を食べると、1日にかかるコストは約362円、1ヶ月にして1万860円です。
 

お米を炊いたほうがコストは安い

1日3食ご飯を食べるのであれば、炊飯器でお米を炊いたほうがコストは安く抑えられます。しかし、外で食べたり、朝食はパンで済ませたりする場合など、家でご飯を食べる機会はもっと少ないかもしれません。
 
そのような場合は、長期間保存可能なパックご飯を常備しておくことで、必要なときに必要な分だけ温めて食べられます。
 
食費を抑えるには、ライフスタイルにあわせて使い分けることがポイントです。ご飯を毎日食べる方は、まとめて炊飯して、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存しておくのもよいでしょう。
 

毎日ご飯を食べるなら「炊飯」のほうがコストは安く済む

今回の調査で、1食分のコストは「炊飯」のほうが「パックご飯」よりも安く済むことが分かりました。
 
しかし、家でご飯を食べる機会が少ないようであれば、パックご飯のほうが利便性は高いでしょう。ライフスタイルにあわせてうまく使い分けることが、賢く節約するコツです。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ゙2022年版 省エネ家電の上手な使い方・選び方「ジャー炊飯器」(137ページ)
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B
農林水産省 子どもから、「茶碗1杯のごはんはお米何粒?また、稲だと何株?」と質問されました。目安を教えてください。
総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 2022年 表番号1 調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】 【01】「1001 うるち米」~「1090 シリアル」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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