更新日: 2023.10.24 その他家計

議論が終わらないNHKの支払い問題。素直に払ったら年間の費用はいくらになるの?

議論が終わらないNHKの支払い問題。素直に払ったら年間の費用はいくらになるの?
公共放送であるNHKは、受信料で運営されています。それでは、NHKの受信料を支払うとすると、年間の費用はいくらになるのでしょうか。あわせて、民放は無料であるにもかかわらず、なぜNHKが有料なのか、その理由も解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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NHKが有料である理由

放送法第64条第1項には、NHKの放送を受信できるテレビをお持ちの場合、NHKと受信契約を締結しなければならない、といった旨の規定があります。そのため、日本放送協会放送受信規約で支払いを義務付けているのです。そのため、NHKの番組を受信できるテレビやパソコン、ワンセグなどがある場合、視聴者は放送受信契約を結び、受信料を支払わなくてはなりません。
 
公共放送であるNHKはその特性上「特定の勢力や団体の意向に左右されない公正な番組」や「視聴率にとらわれない社会にとって必要な教育・福祉番組」を放送する必要があります。このような番組づくりをするためには、自主性が保障されていなくてはなりません。財政面で受信料を確保することによって、自主性は保障されるのです。
 
※民間放送はスポンサーが支払った広告料を財源として運営しているため、無料で視聴できます。
 

現在のNHKの受信料はいくら?

※受信料の出典:NHK 2023年10月から放送受信料を1割値下げします
 
2023年10月1日から、これまでの受信料が1割値下げとなりました。衛星契約(地上+衛星)の場合は月額1950円、地上契約(地上のみ)の場合は月額1100円支払う必要があります。
 
支払い方法には、口座振替・クレジットカード等継続払い・継続振り込み等があります。これまでは支払い方法によって支払金額が異なりましたが、10月1日からはどのような支払い方法でも受信料は同じです。
 
地上契約の場合、毎月支払うと1年間で「月額1100円×12ヶ月=1万3200円」になります。少しでも安くしたい場合、前払いという方法があります。6ヶ月前払いの場合は「6309円」、12ヶ月前払いの場合は「1万2276円」です。6ヶ月前払いの場合は「6600円-6309円=291円(2回とも6ヶ月払いなら582円)」、12ヶ月前払いの場合は「1万3200円-1万2276円=924円」安くなります。
 
衛星契約の場合、毎月支払うと1年間で「月額1950円×12ヶ月=2万3400円」です。少しでも安くしたい場合、前払いという方法があります。
 
6ヶ月前払いの場合は「1万1186円」、12ヶ月前払いの場合は「2万1765円」です。6ヶ月前払いの場合は「1万1700円-1万1186円=514円(2回とも6ヶ月払いなら1028円)」、12ヶ月前払いの場合は「2万3400円-2万1765円=1635円」安くなります。
 

地上契約は年間1万3200円、衛星契約は年間2万3400円かかる

放送法第64条第1項には、NHKの放送を受信できるテレビをお持ちの場合、NHKと受信契約を締結しなければならない、といった旨の規定があります。NHKの受信料を支払うとすると、年間の費用は地上契約の場合、「月額1100円×12ヶ月=1万3200円」です。
 
前払いを利用すると、年間1万2276円です。衛星契約の場合、「月額1950円×12ヶ月=2万3400円」になります。前払いすると安くなり、年間2万1765円です。
 

前払いを利用してお得にNHKを見よう

本記事では、NHK受信料が発生する理由と、1年間で発生する受信料を計算しました。前払いを利用し、お得にNHKを視聴しましょう。
 

出典

e-GOV 法令検索 放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)

NHK 2023年10月から放送受信料を1割値下げします

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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