更新日: 2023.10.21 貯金
40~50代は「毎月」いくらくらい貯金してる?今からできる貯金が続く方法とは
周りの40代や50代の方と比較して、貯金額が少ないのではないかと焦ることもあるかもしれませんが、今から老後に備えて貯金を始めても遅くはありません。安心して老後を迎えるためにも、何ができるか考えてみましょう。
本記事では、40代と50代の平均貯金額と、今から始められる貯金方法について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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40代の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査」によると、40代の単身世帯の平均貯蓄額は、金融資産保有世帯のみの場合で1045万円で、中央値は374万円、金融資産非保有世帯を含む場合で657万円・中央値は53万円とのことです。
一方、2人以上世帯の場合は、金融資産保有世帯のみの平均貯蓄額が1132万円・中央値は500万円、金融資産非保有世帯を含む場合は825万円・中央値は250万円となっています。
「中央値」とは、数字を小さい順に並べたときにちょうど中央にくる値のことです。平均貯金額は、極端に貯金が多い富裕層により数値が左右されてしまうため、より実態に近い数を見るには中央値を参考にしたほうがよいでしょう。
すると40代の多くは、貯蓄額が500万円以下であることが分かります。
50代の平均貯蓄額はいくら?
同調査によると、50代の場合は単身世帯の平均貯蓄額は金融資産保有世帯のみの場合で1775万円・中央値は610万円、金融資産非保有世帯を含むと1048万円・中央値は53万円とのことです。
そして、2人以上世帯の場合は金融資産保有世帯のみの場合で1684万円・中央値は810万円、金融資産非保有世帯を含むと1253万円・中央値は350万円となっています。
40代に比べて貯蓄額が多いのは、年齢が上がるにつれて収入が増える傾向があることや、老後への備えを本格的に考え始める年齢であることなどが理由として考えられます。
40代・50代から始める! 続けられる貯金方法とは?
平均貯蓄額に比べて貯蓄が少なくて不安な場合は、40代や50代からでも始められて無理なく続けられる貯金方法を実践してみましょう。
まずは現在の資産状況をしっかり把握するために、貯蓄などのプラスの資産と負債などのマイナスの資産を確認するとともに、「ねんきん定期便」で将来受け取れる年金の額を計算してみることをおすすめします。
もし支出を抑えたいのであれば、毎月の固定費の見直しを行ってください。住宅ローンを金利の低いものに変えられないか、必要のない保険に加入したままになっていないかなどを確認しておきましょう。
節約だけで貯金を効率よく殖やすことが難しい場合は、給与の一部を資産運用に回すという方法もあります。
40代からでも遅くない! 少しずつ老後への備えを始めましょう
老後に備えた資金作りは、40代から始めても遅くはありません。例えば月に2万~3万円でも積み立てて資産運用をしておけば、老後のための大きな資金がつくれる可能性があります。
どの資産運用が自分に合っているのか分からない場合は、ファイナンシャルアドバイザーなどの専門家に相談してみるとよいでしょう。
出典
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](平成19年以降)
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](令和3年以降)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー