息子が「楽に大金が稼げるから」と闇バイトを始めたかもしれません…親ができる対策はある？

近年、闇バイトをきっかけとした犯罪が増加しています。
 
「自分の子どもが闇バイトに手を染めてしまったらどうしよう」と、不安になる保護者も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、闇バイトの募集の手口や危険性と、子どもを闇バイトに近づけさせないために保護者ができることを、紹介します。

闇バイトとは？

闇バイトとは、高額な報酬と引き換えに、犯罪行為を代行するアルバイトのことをいいます。
 
募集は、おもにSNSやインターネットの掲示板を利用して行われます。基本的に、高収入・即支払いをうたっており「楽に大金を稼げる仕事」であることを強調していることが特徴です。
 
X（旧Twitter）などで「お金がほしい」とつぶやいた人のもとへ、簡単に稼げるアルバイトと称した、闇バイトへ勧誘するダイレクトメールが届きます。
 
実際には、特殊詐欺で現金の受け渡しをする「受け子」や、口座から現金を引き出す「出し子」、出会い系サイトの「サクラ」、銀行口座の名義貸しなどをすることで、強盗や詐欺などの犯罪の手伝いをさせられることがあります。
 
たとえ、犯罪であることを知らなかったとしても、場合によっては逮捕されて、前科が付きます。
 

闇バイトの危険性

闇バイトの恐ろしいところは、危険かつ犯罪行為であることを知っていても、止められないところです。応募する際に送った個人情報をもとに、家や家族が特定されて、「やめるなら家に押しかける」「家族に危害を加える」などと脅迫されます。
 
また、闇バイトの主な雇い主は、犯罪組織です。組織の手先として利用されて、逮捕されるまで、抜け出すことはできません。
 
また逮捕されたとしても、組織からの弁明や助けは一切なく、雇い主と連絡を取ることもできなくなります。
 

子どもを闇バイトにかかわらせないために注意すべきこと

警視庁によると、令和4年における、特殊詐欺の検挙件数は6640件、検挙人員は2458人とのことです。闇バイトに、自分の子どもをかかわらせないようにするために、保護者にもできることがあります。
 
例えば、闇バイトを見分けるポイントについて、教えておくと安心です。「1日1万～3万円の高報酬」「即支払い可能」という条件でありながら、仕事内容の詳細が書かれていないアルバイトは、危険です。履歴書や面接が不要なアルバイトも、注意したほうがよいでしょう。
 
もし、子どもが闇バイトに申し込んでしまったことを打ち明けてくれたら、今すぐ、警察相談ダイヤル＃9110か、または、お近くの警察署まで相談してください。
 

出典

警察庁 令和4年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について（確定値版）2 特殊詐欺の検挙状況（1）検挙状況全般（4ページ）
警視庁 安全な暮らし ＃BAN 闇バイト
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー