更新日: 2023.10.12 貯金
年収300万円でも「月5万円」貯蓄するコツとは? 高年収だから貯蓄ができるわけではない!?
貯蓄は収入が多いと確実にできるというわけではなく、年収が高い人でもお金が貯まらない人はいます。本記事では毎月5万円貯蓄するにはどうしたらよいのか、そのコツを解説します。
執筆者:平原あかり()
まずは収入と支出を正しく把握する
お金を貯めるために最も重要なのは、収入と支出のバランスを把握することです。これは当たり前のことのように思われるかもしれませんが、実はお金が貯まらないという人ほど、この基本を見落としていることが多いものです。
お金を貯めることはダイエットに似ています。ダイエットは、最終的に摂取するカロリーよりも消費するカロリーが多ければ体重が減少します。食べていないはずなのに、なぜか体重が落ちないというのは、無意識のうちに間食していたり、カロリー計算の見積もりが甘かったりすることがほとんどです。
貯蓄も同じで、入ってくるお金よりも出ていくお金が多ければ貯蓄できず、お金は減ることになります。特に毎月の支出をチェックする際、何に使ったか分からないお金が多い人は要注意です。
支出の項目は家庭によって異なりますが、例えば「家賃」「光熱費」「通信費」といった項目は比較的安定している支出です。一方で、コンビニでのちょっとした買い物や電子マネーでの支払い、自動チャージの設定をしている場合などは、最終的にどれだけ使ったか覚えていない「使途不明金」となることが多くなります。
支出を1円単位で把握する必要はありませんが、毎日数百円の支出でも1ヶ月単位で見れば比較的大きな金額になるため、こまめにチェックしましょう。便利なアプリもさまざまなものがあります。レシートをもらっておいて、1週間分をまとめてチェックするなどでもよいでしょう。自身が継続できる方法を見つけることが一番重要です。
先に貯蓄分のお金を確保する
収入の中から貯蓄分のお金を最初に確保しておくことも有効な方法です。多くの人にとって、主要な収入は会社の給料だと思います。会社の給料が振り込まれると同時に、貯蓄用口座に自動的に貯まる(振り込む)仕組みを作っておくと便利です。目的別に口座を分けて管理できるサービスが用意されている金融機関もあります。
毎月の給与から貯蓄分を先に確保しておき、残ったお金で生活するという原則を守れば、必然的に貯蓄が増えていきます。
大きな支出を見直す
仮に年収300万円(手取り約240万円)だとする場合、毎月の給与は20万円になります。毎月5万円を貯蓄に回したとすると、残りの生活費は15万円です。この状況では、支出をできるだけ削減することも考える必要があります。
家庭によって必要な支出は異なりますが、一般的には支出を削減するには固定費の見直しが有効だといわれています。具体的な例としては、家賃の安い物件への引っ越し、ローンや保険の見直し、通信費の見直しなどがあります。
固定費の見直しが有効な理由は、比較的大きな金額が減らせる可能性が高いことです。もちろん、コンビニで余計なものは買わないといった節約意識も軽視できない重要な要素です。
年収を理由にあきらめない
貯蓄が難しいのは、単に年収だけが原因ではないかもしれません。まずは家計のお金の流れを把握することから始めてみましょう。
ただし、お金を貯めることが目的になると、生活が面白くなくなってしまうこともあるので、無理をしない範囲で貯蓄できる方法を自分自身で見つけることが大切です。
執筆者:御手洗康之
AFP、FP2級、簿記2級