更新日: 2023.10.03 その他家計

物価高の今、なにから「買い控え」すればいい?最も値上げを感じるものは食料品ではなかった…?

物価高の今、なにから「買い控え」すればいい?最も値上げを感じるものは食料品ではなかった…?
度重なる物価高騰の影響を受け、世間では「買い控え」が広がり、問題となっています。
 
毎日新聞世論調査では、物価高が生活に影響していると答えた人の割合は92%であり、毎日の出費の多さに、頭を悩ませている人は多いでしょう。
 
そこで今回は、最も値上げを感じる商品と、節約しやすいものについて、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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値上げを最も感じるものとは?

食料品や電気代など、数多くのものが値上げするなか、akippa株式会社の「物価高とその対策に関するアンケート調査」によると、最も値上げを感じるものは、以下の結果となりました。
 

1位:ガソリン代(53.3%)
2位:野菜や調味料などの食料品(20.9%)
3位:水道光熱費(14.6%)
4位:外食やテイクアウトなどの食費(4.3%)
5位:酒類やお菓子などの嗜好(しこう)品(1.8%)

 
食料品を抑えて1位となったのは「ガソリン代」でした。車の使用頻度が高い家庭では、物価高の影響を大きく受けていることが分かります。
 

各種ガソリン代は5年で約31円値上げしている

最も物価高を感じる「ガソリン代」ですが、5年、10年前と比較して、どれほど値上がりしているのかを見てみましょう。経済産業省の「石油製品価格調査」によるガソリン代の価格変動は、表1のとおりです。
 
表1 全国の1リットル当たりのガソリン平均価格
 

種類 2013年9月9日 2018年9月10日 2023年9月11日
レギュラー 161.4円 153.1円 184.8円
ハイオク 172.2円 163.9円 195.7円
軽油 139.0円 131.7円 164.3円

 
※経済産業省 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」を基に筆者作成
 
2013年から2018年の間に一度、各種ガソリン代は値下げしていますが、2023年現在では、大きな値上げが見られます。値上げ額は、「レギュラー」が31.7円、「ハイオク」が31.8円、「軽油」が32.6円であり、種類によっての差は、あまり見られませんでした。
 
レギュラーを30リットル給油したとすると、2018年よりも951円高くなります。月に2回給油するとなると1902円、年間で2万2824円も負担が大きくなるということです。
 
ただし、給油する場所や時期によってもガソリン代には差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
 

節約できた項目で多かったのは「食費」

株式会社エイチームライフデザインが運営する、通信費・家計見直しサイト「Soldi」の調査によると、家計の見直し後に、最も実際の節約につながった項目は「食費(23.4%)」だそうです。次いで「通信費(19.7%)」「被服費(8.8%)」「灯油・ガソリン代(7.5%)」と続きます。
 
食費や通信費にかかる出費を見直すことで、節約効果が期待できる一方、物価高を最も感じるガソリン代は、あまり節約できていないことが明らかとなりました。
 
車通勤や日常的に車を使用する人は、高いと分かっていても、なかなか削れない出費なのかもしれません。
 

物価高に負けないために食費や固定費を賢く節約しよう

物価高の影響を受けて、節約を意識するものの、ものによっては避けられない出費もあるかもしれません。その場合は、食費や通信費など、見直しやすい部分の出費を減らすことがポイントです。
 
特に、通信費や保険料などの固定費は、定期的にプランを見直すことで、出費を抑えやすいといわれています。長年、プランをそのまま利用しているにしている人は、この機会に見直してみましょう。
 

出典

akippa株式会社 物価高とその対策に関する調査結果(PR TIMES)

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油) 1990年(平成2年)8月27日~ 【週次ファイル (xls形式:3831KB)】

株式会社エイチームライフデザイン 物価上昇について「Soldi」が大調査!物価の高騰を感じている人「約8割」!~値上げを感じるのは「食料品」、「灯油・ガソリン」、「電気料金」~

株式会社毎日新聞社 毎日新聞 物価高が生活に「影響」92% 負担軽減策延長「必要」83% 世論調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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