更新日: 2023.09.30 家計の見直し
「シャワー中」も「食器洗い中」も水を出しっぱなし…!1日2時間出しっぱなしにしたら、水道代はいくらになるの?
そこで今回は、1日2時間分の水を出しっぱなしにしてしまうと、いくら水道代がかかるのかを解説します。効率よく節水したい人は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1日当たりの平均使用水量と水道代の計算方法
東京都水道局によると、家庭内で、一人が1日に使う水の量は、平均214リットルだそうです。家庭での水の使用内訳は、風呂が43%で最も多く、次いでトイレ(20%)、洗濯(16%)と続きます。風呂における水の使用量が多いことから、入浴時の水の使い方を工夫すると、毎月の水道代を抑えられるかもしれません。
次は、水道代の算出方法を見てみましょう。水道代の算出には、以下の計算式を使用します。
(基本料金+従量料金)×1.10(1円未満の端数は切り捨て)
水道代は、呼び径(メータ口径)によっても料金が異なります。今回は、一般家庭の呼び径25ミリメートルで、月に30立方メートルの水を使用した場合の水道代を見てみましょう。
なお従量料金は、使用した水の量によって、以下の単価になります。
※1立方メートルの単価:1~5立方メートル0円、6~10立方メートル22円、11~20立方メートル128円、21~30立方メートル163円
5×0+5×22+10×128+10×163=3020円(従量料金)
1460円(基本料金)+3020円(従量料金)=4480円
4480円×1.10=4928円
月に4928円の水道代がかかることが分かりました。なお、水道料金の明細書は、2ヶ月当たりの使用料と料金が表示されています。
1日2時間水を出しっぱなしにしたら、いくら水道代がかかる?
水道代の計算方法が分かったところで、1日2時間水を出しっぱなしにした場合、どれほどの水道代がかかるのかを見てみましょう。
東京都水道局によると、シャワー時に3分水を出しっぱなしにすると、約36リットルの水が流れるそうです。
2時間に換算すると、1440リットルの水を使うことになります。1ヶ月で、約4万3200リットル(43.2立方メートル)です。これを、先ほどの計算式に当てはめてみましょう。
5×0+5×22+10×128+10×163+13.2×202=3020円(従量料金)
1460円(基本料金)+5486円(従量料金)=6946円
6946円×1.10=7640円
1ヶ月で、8000円近い出費につながります。
シャワーだけではなく、歯磨きや洗い物、車の洗車などの際にも、水の出しっぱなしを意識的に防ぐことで、毎月の水道代に差が出るでしょう。
水道代を安く抑えるには出しっぱなしをなくそう
毎月の水道代を安く抑えるには、水の出しっぱなしをなくすことが一番の方法です。
1日2時間も水を出しっぱなしにすると、月に約8000円もの水道代が余計にかかります。シャワーはこまめに止めて、歯磨き時にはコップに水をくんで使用するなど、ちょっとした工夫で、無駄な水を使わずにすむでしょう。ほかにも、節水効果が期待できるシャワーヘッドに交換することも有効です。
しかし、自分一人が意識していても、家族が水を出しっぱなしにしていたら、十分な節水効果は得られません。家族全員が節水を意識して、協力することが大切です。
出典
東京都水道局 もっと知りたい「水道」のこと
東京都水道局 水の上手な使い方
東京都水道局 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー