更新日: 2023.09.28 その他家計

実家を離れて1人暮らしを始めたいです。家賃や生活費はどれくらいが目安となりますか?

実家を離れて1人暮らしを始めたいです。家賃や生活費はどれくらいが目安となりますか?
就職などで収入を得られる立場になると、実家を離れて1人暮らしを検討する人も多いでしょう。しかし、1人暮らしをすると、実家暮らしのときよりも生活に多くのお金がかかるのが一般的です。実際に1人暮らしをする前に、どの程度の費用が必要なのかを知っておくことが重要です。
 
今回は、実家を離れて1人暮らしをする場合に必要になる家賃や生活費の相場について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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家賃の平均は5〜6万円

勤めている企業が用意している住宅、いわゆる寮や社宅に入るなどしない限りは、自分で家を借りることになるでしょう。その際には、家賃を支払わなければいけません。
 
総務省による「平成30年住宅・土地統計調査」の結果では、1ヶ月あたりの家賃は全国平均で約5万5000円となっています。当然ながら地域差があり、最も高いのは東京都で約8万1000円です。
 
青森県や岩手県、宮崎県や鹿児島県など3万円台の地域もありますが、都市部に1人暮らしをするのであれば、最低でも5万円程度はかかるでしょう。オフィスなどの近くに住むとなると、1人暮らし用の物件でも10万円前後の家賃を支払わなければならないケースも少なくありません。
 
一般的に、家賃の適正割合は給料の3分の1程度といわれています。より余裕のある生活を望むのであれば、手取りの3分の1程度までにおさえたほうがよいでしょう。給料の額面を基準にお金のやりくりを考えると、意外と自由に使えるお金が少ないことに気づきます。手取りベースで考えれば、より現実的な支出の管理が可能です。
 

生活のためにかかる費用の相場

実際に生活のためにどの程度の費用がかかるのかについても、家賃同様に個人差があるでしょう。参考にしたいのが、総務省統計局が実施している「家計調査」です。
 
2022年の調査では、単身世帯における1ヶ月の消費支出額は約16万1000円でした。働きながら1人暮らしをしている単身勤労者世帯に限ってみると、約17万8000円となっています。もし働いているのであれば、毎月18万円ほどのお金が消費支出として使われていることになります。
 
これらの数字には住居費が含まれている点に注意しなければいけません。単身勤労者世帯の支出の数字には約3万2000円の住居費が含まれていますが、実際にこの金額で賃貸物件を借りるとなると困難な場合が多いでしょう。
 
上記の消費支出から住居費の約3万2000円を除くと15万円前後となりますので1つの目安になりますが、実際に1人暮らしをする際に借りる物件の家賃を加えた金額が、毎月の消費支出額となります。必要な生活費は、家賃が5万円の場合で20万円程度、家賃が8万円の場合は23万円程度となります。
 

自分の生活水準と優先順位を整理して計算してみよう

実家を離れて1人暮らしする場合は、まずは、自分の生活状況を整理しましょう。これまでと同様の生活では、赤字になる場合も多いでしょう。
 
また、住宅にお金をかけるのか、それとも食費にお金をかけるのか、あるいは自己投資にお金を費やすのかなど、優先順位の整理も重要です。家賃や生活費は人によって大きく変わります。自分のことを知れば、お金をかける必要のある対象を見極められ、無理のないやりくりで1人暮らしを始められるでしょう。
 

一般的な家賃や生活費を参考に1人暮らしの計画を立ててみよう

はじめて実家を離れて1人暮らしをする場合、まずは、お金について考える必要があります。特に、お金がかかるのが家賃と生活費です。
 
家計調査などをみると、家賃は5万円ほど、生活費は15万円ほどかかり、合わせると毎月の消費支出額は20万円前後となりそうです。そうした数字を参考に、自分の生活水準や優先順位も整理したうえで、1人暮らしの計画を立ててみるとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査2022年
総務省 平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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