更新日: 2023.09.27 家計の見直し
飲み水を「ミネラルウォーター」から「水道水」に替えたらいくら節約できる? 安全性や味についても比較!
そこで、今回は飲み水をミネラルウォーターから水道水に替えた場合にいくら節約できるのかについて解説します。あわせて、水道水の安全性や味についても紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
こんなに違う! ミネラルウォーターを水道水に替えた場合の節約効果を解説
厚生労働省によると、成人男性で体重60キログラムの人が1日に必要とする水分量は、飲み水として約1.2リットルです。そのため、1ヶ月を30日とすると約36リットルの水分が要ります。これをもとに、1ヶ月にかかる飲料代をミネラルウォーターと水道水で比べてみましょう。
・1ヶ月あたりのミネラルウォーターの費用
ミネラルウォーターは、ネットスーパーで2リットルのペットボトルが1本100円前後です。36リットルは、ペットボトル18本分に相当するため、1ヶ月の費用は約1800円です。
・1ヶ月あたりの水道料金
水道水は、東京都の水道料金を参照し、一般家庭で最も多いとされている従量料金(11~20立方メートル)から算出。1リットルは、0.128円(※)としています。
必要となる下水道料金については、便宜上最安値の従量料金を選び、1リットルで0.11円です。(基本料金は除く)1日に1.2リットル必要と考えると、(0.128+0.11)×1.2で約0.286円となり、水道水で1ヶ月にかかる飲料代は約8.58円(約0.286円×30日)となります。
結果として、ミネラルウォーターを水道水に替えると1ヶ月で約1791.42円の節約が可能です。これは、ミネラルウォーターの1800円に対して、約99.52%の節約に相当します。1年間で考えると約2万1497円もの節約が可能です。
※1立方メートルあたり128円換算とする場合
水道水とミネラルウォーターではどう違う? 安全性を紹介
結論からいうと、水道水はミネラルウォーターよりも厳しい基準が設けられています。具体的には、「水道法第4条による水質基準」と「厚生労働省による水質管理目標設定項目」です。水道法第4条には51の項目があり、すべての基準に達しなければ水道水として認められません。
厚生労働省による水質管理目標設定項目で規定されているのは、27の項目です。注目すべきは、これらの項目が、最新の知見により常に更新されていることです。
一方、ミネラルウォーターの安全基準は食品衛生法によります。内容に殺菌・除菌工程が含まれる場合は39項目、含まない場合は14項目であり、水道水に比べて基準項目が少ないことがわかるでしょう。ただし、人体に危険のない基準は保持しているとされています。
水道水をおいしく飲むコツとは? ミネラルウォーターとの味の違いを解説
ミネラルウォーターは、含まれているミネラルのバランスによって味が異なります。カルシウムとマグネシウムが少ない場合は「軟水」とよばれ、まろやかでさっぱりとした風味です。逆に、カルシウムとマグネシウムが多い場合は「硬水」とよばれ、苦味が強い半面、しっかりとした風味が味わえます。
そして、ミネラルウォーターのほうが、水道水よりもおいしいと判断されるのが、一般的な傾向です。これは、消毒のために水道水に含まれている塩素が、主な原因と考えられています。塩素は、水道水特有のカルキ臭の原因です。このカルキ臭が、水道水を苦手とする人を多くしています。
しかし、「冷蔵庫で冷やす」「煮沸する」といったことを実行することで、水道水をおいしく飲むことが可能です。冷蔵庫で冷やすと清涼感が増しますが、長期保存には向かないため、3日を目安に交換しましょう。
また、やかんなどでフタを開けたまま5分間ほど沸とうさせるのも有効です。塩素が飛んで、カルキ臭が気にならなくなるため、冷蔵庫で冷やすとおいしく飲めます。ただし、塩素の消毒効果が消えているため、1日くらいで飲み切るように注意しましょう。
水道水をおいしく飲む工夫で飲料水にかかるお金を節約しよう
飲料水として水道水とミネラルウォーターにかかる料金を比較した場合、圧倒的に水道水のほうが安いです。それにもかかわらず、ミネラルウォーターを選ぶ人が多いのは味によるところが大きいでしょう。
水道水は、安全基準が国によって厳しく設けられている半面、カルキ臭がするなどで味をまずく感じがちです。しかし、本記事で紹介したように水道水も少しの工夫でおいしく飲むことができます。ミネラルウォーターの費用が気になる人は、水道水をおいしく飲む工夫をして、飲料水にかかるお金を節約してはいかがでしょうか。
出典
厚生労働省 健康のために水を飲もう講座
厚生労働省 水道水質基準について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー