更新日: 2023.09.22 家計の見直し
夏休みが終わって家計を見たら浪費しすぎていた…… 予算オーバーの穴埋め方法は?
一方で、急激な円安で、久しぶりに海外旅行に出掛けて驚いたという方もいらっしゃるでしょう。国内であれ海外であれ、予定よりも出費がかさんだ方は多いのではないでしょうか?
お金がたまる前に、すぐにやってくる冬休みに備えてできることはどんなことでしょうか?
執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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景況感が1年前より悪くなったと感じている人は増えている
日本銀行が「生活意識に関するアンケート調査」(第94回<2023年6月調査>)」で全国の満20歳以上4000人を対象にアンケート調査を行ったところ、景況感(景気の状態に対しての印象)が「1年前より悪くなったと感じた」と回答した人の割合は49.6%でした。
しかし、2022年12月は67.0%、2023年3月は63.9%と6割以上の人が「悪くなった」と感じている人がいるという結果でした(※)。
そんな環境下でも、これまで“ステイホーム”で我慢してきたからこそ、久しぶりの解禁で羽を伸ばした方も多いでしょう。さらに円安の進行により、海外旅行に出掛けられた方は、予算を大幅にオーバーした方もいらっしゃるかもしれません。
支出を抑えても効果は限定的
予算をオーバーしたとはいえ、出費してしまったものは取り戻すことができません。では、どのようにして穴埋めすればよいのでしょうか。
家計はシンプルで、支出を抑えるか、収入を増やすか、赤字を食い止める方法は基本的にこの2つしかありません。ただ、最近は食品や日用品など生活必需品の高騰が続いていますから、抑えた努力以上に値上げされてしまえば、予想よりうまくいかないこともあるかもしれません。
副業や隙間時間でのスキマバイト
2つしかない方法のうち、1つの効果(支出を抑える)が限定的なのであれば、もう一方の方法、収入を増やす努力をするほうが建設的かもしれません。
最近は副業を認めている企業も増えています。「ガッツリ、ダブルワークをする」というよりは、ひと月たとえ2万円、3万円でも、プラス収入があれば心に余裕ができるかもしれません。
また、副業をすることで、「実は自分にはこんな仕事が向いている」と新たな発見や自分の適性がみつかるかもしれません。このようなお金には換算できないメリットも考えられるでしょう。
本業に差しさわりのない程度の副業なら、趣味と実益を兼ねてリフレッシュの機会が得られて、「赤字をどうしよう」と悩むこともなくなるかもしれません。
本来、仕事は「自分らしさ」を表現する手段でもある
「仕事=やらされている・義務」ではなく、1日のなかでもっとも活動的な時間を、もっとも自分らしくいられることに費やすことで、自分を磨く、成長する機会と捉えれば、副業もまた新たな楽しみの時間になるのではないでしょうか。
余裕が出てきたら、「もう少し勤務時間を増やしてみようか」など自分で管理・調整することもよいでしょう。収入を増やす手段として機械的に始めたことが、新しいキャリアへの一歩になることもあるかもしれません。
ただし、「一発大きく稼ごう」などと欲張った目標を立ててしまうと数字に振り回されてしまいます。無理のない範囲で少しずつ進めていくのがよいでしょう。
出典
日本銀行 調査・研究 生活意識に関するアンケート調査
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者