更新日: 2023.09.13 その他家計
エアコンと扇風機を併用で24時間ずっと使っています。1ヶ月の電気代はいくらになりますか?
しかし、実際にはどのくらいの電気代がかかっているのかを分からずに使用している人もいることでしょう。1日中エアコンと扇風機の電源をオンにしていて、高額な電気代がかかったとなるのは避けたいところです。
本記事では、エアコンと扇風機の電気代の計算方法をはじめ、エアコンと扇風機のそれぞれの電気代を節約する方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
エアコンと扇風機の電気代の計算方法
エアコンと扇風機で、1時間あたりの電気代を計算する方法は以下のとおりです。
・消費電力量(kWh)×1kWhあたりの電力量料金単価(円/kWh)
消費電力は製品ごとに異なるため、使用しているエアコンや扇風機の本体に貼られているラベルや取扱説明書などで確認してください。
エアコンと扇風機を併用した場合の1ヶ月あたりの電気代
エアコンと扇風機を併用した場合の1ヶ月あたりの電気代がどのくらいになるのかを計算してみましょう。
【エアコンの消費電力880W、1kWhあたりの電力量料金単価:31円と想定した場合にかかる電気代】
・1時間あたりにかかる電気代:0.88kW×31円/kWh=27.28円
使用時間が12時間(27.28円×12時間)で327.36円、24時間(27.28円×24時間)で654.72円となります。エアコンを12時間つけたままでいた場合、1ヶ月(30日)にかかる電気代は9820円、24時間の場合は1万9641円です。
【扇風機の消費電力:20W、1kWhあたりの電力量料金単価:31円(税込)と想定した場合にかかる電気代】
・1時間あたりにかかる電気代:0.02kW×31円/kWh=0.62円
使用時間が12時間(0.62円×12時間)で7.44円、24時間(0.62円×24時間)で14.88円となります。扇風機を12時間つけたままでいた場合、1ヶ月(30日)にかかる電気代は223.2円、24時間の場合は446.4円です。
エアコンの電気代を節約する方法とは?
エアコンの電気代を節約する方法は、以下のとおりです。
・温度設定に注意する
・短時間の外出なら電源をオフにしない
・フィルターや室外機の清掃を定期的に行う
「電気代の節約なんて難しそう」と思う人もいるかもしれませんが、どの方法も簡単に始められます。すぐに節約効果が出るわけではありませんが、常に意識しておきたい行動といえるでしょう。
温度設定に注意する
室内の温度設定を上げすぎたり、下げすぎたりしないように注意して利用してください。
エアコンの設定温度を夏の冷房で1度上げると13%程度、冬の暖房で1度下げれば10%程度の節約効果を期待できます。わずか1度でも違いは大きいので、可能な範囲内で温度の上げ下げを行いましょう。なお、環境省が推奨する室温は、夏が28度、冬が20度と伝えています。
また、エアコンの運転モードは、「自動運転」を選ぶと節電に効果的です。自動運転は、室温が設定温度に近くなると運転が弱まる仕組みなので、必要以上にエアコンの電力を消費しません。
短時間の外出なら電源をオフにしない
短時間の外出であれば、エアコンの電源をオフにしないほうが節電効果は高い場合があります。外出時にエアコンの電源をオフにし、帰宅後に電源をオンにすると、温まった室内を涼しくするために電力をたくさん消費しなければなりません。
そこで、30~1時間程度の外出であれば、エアコンの電源をオフにせずに外出したほうがよいとされているのです。
フィルターや室外機の清掃を定期的に行う
エアコンのフィルターや室外機の清掃を定期的に実施するようにしてください。フィルターにホコリが詰まると、空気を取り入れる量が落ちて余計なパワーを使います。環境省によると、2週間に一度清掃した場合、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力が削減されます。
また、室外機もホコリや室外のゴミがたまると熱交換の効率が下がって消費電力が高くなります。フィルターほどの頻度ではないにしても掃除をする機会を設けましょう。
扇風機の電気代を節約する方法とは?
エアコンの電気代を節約する方法は、以下のとおりです。
・DCモーターの製品を使用する
・タイマー機能を活用する
方法別に内容を解説します。現在使っている扇風機が古かったり、節電につながるように効率よく使用していなかったりする場合は、これを機に買い替えや使い方の見直しを行ってみてはいかがでしょうか。
DCモーターの製品を使用する
扇風機の電気代を節約するためには、DCモーター(直流)が搭載された扇風機を利用がおすすめです。従来の扇風機にはACモーター(交流)が搭載されており、弱・中・強といった3段階で風量機能を調節し、消費電力が高く、運転音が大きい傾向があります。
それに対し、最近主流のDCモーターが搭載された扇風機は、風量機能の調整を細かく行えますし、消費電力も低くて運転音も静かで快適に過ごしやすいです。
タイマー機能を活用する
扇風機の電源をうっかり切り忘れることは、よくあるでしょう。そこで、扇風機のタイマー機能を活用することも、電気代の節約に有効な方法です。
外出時や就寝時など、扇風機の電源を必要以上にオンにしていると、その分だけ電気代がかさみます。タイマー機能を使用すれば、一定時間が経過した後に電源オフになるので、効率的な節電が期待できます。
エアコンと扇風機の併用で電気代の節約効果がある
夏はエアコンの使用頻度が高くなり、その分だけ電気代も高くなる可能性が高いです。そこで、エアコンと扇風機を併用して室内の空気を循環させれば、部屋全体に冷たい風をより均等に広げられる効果を期待できます。
また、エアコンの設定温度を夏の冷房で1度上げると13%程度の節約が可能です。設定温度を上げても扇風機を併用して室内を涼しくできれば、エアコンよりも電気代が安いので節電効果が高まるでしょう。
出典
環境省 みんなで節電アクション! 家庭でできる節電アクション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー