更新日: 2024.10.07 貯金
どうして投資が必要なの? 投資経験ゼロの女子に伝えたい 「貯蓄から投資へ」の重要性
そんな女子も多い事だと思います。改めて投資がなぜ必要なのか、背景を考えていきましょう。
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今の金利、知っている?
皆さんは現在、銀行に1年間預金をしたらどのくらい利息がつくかご存知ですか?
2018年8月現在の大手銀行の1年定期預金の金利は0.01%です。仮に100万円預けたとしたら、1年後に受け取れる利息はわずか100円。実際はここから20.315%の税金がひかれるので、手取り利息は80円にもなりなりません。
金利が高かった時代
現在はこのように低金利ですが、過去には金利が高かった時代がありました。
今では信じられないかもしれませんが、1970年後半から1980年代半ばには、郵便局の定額貯金の10年の利回りは8%~10%もありました。郵便局に預けておくだけで、10年後にはお金が倍になったのです。
現在の0.01%の金利でお金を倍にしようとすると、なんと7200年もかかってしまいます。つまり、現在は銀行に預けておくだけではお金は殖えない時代になったのです。
しばらく続く低金利時代
1990年代に入るとバブルが崩壊し、金利はどんどん下がりました。
2008年のリーマンショック以降は、ゼロ金利政策を導入してきているのでこれ以上下げられない状態までになっていました。
そんな中、2016年2月から日本初となるマイナス金利が導入されました。
マイナス金利って?
一般の銀行は、皆さんから預かったお金を企業や個人に融資をしますが、一部を日本銀行に預けています。
今までは、日本銀行に預けていると金利がつきました。ところが、マイナス金利が導入されたことにより、日本銀行に預けると-0.1%の金利ということでお金が目減りしてしまうことになるのです。
なぜマイナス金利?
一般の銀行は、日本銀行にお金を預けることで逆に損をするので、それならば企業や個人にお金を貸し出そうとします。
企業はたくさん融資を受けることで、もっと設備投資を行うことができ、ビジネスを拡大することが出来るようになりますね。
そして企業の業績がよくなると社員の給料がアップします。社員の給料がアップすると今まで以上に消費が増えるので景気が良くなる、という流れです。
ただし、マイナス金利が導入されて景気が良くなるまではしばらく時間がかかると思われます。
そのため、しばらくはこのマイナス金利が継続される見通しです。残念ながら、定期預金や普通預金の金利もアップすることはなさそうです。
将来、想定されること
このようにしばらく低金利が続くと予想される中、近い将来どのようなことが想定されるのか見ていきましょう。
インフレ
2013年1月の金融政策決定会合において、日本銀行(以下、日銀)は2%のインフレ(物価上昇)を目標に掲げています。
消費者としては物価が上がってほしくないと思うかもしれませんが、実は物価が下がり続けるのは問題なのです。
日本はバブルがはじけた後、長い期間デフレが続いていました。不況で、値下げしても物が売れず企業の業績は下がるため社員の給料が下がったり、リストラで生活が厳しく、さらに値下げをせざるを得なかったりという悪循環が繰り返されました。
そのため、日銀は毎年2%程度物価が上昇することで、企業の業がよくなり、景気がよくなり購買意欲が増加すると考えています。
2018年8月現在、その目標はまだ達成されていませんが、この政策は継続されています。
消費税10%
2019年10月より消費税が現在の8%から10%に上がる予定です。
実際は「酒類・外食を除く飲食料品」と「週2回以上発行される新聞(定期購読契約に基づくもの)」を対象に、消費税の軽減税率制度が実施されるので、全ての物の消費税が2%がアップする訳ではありません。
それでも、やはり消費税のアップはおサイフには厳しくなりそうですね。
2025年問題
現在問題になっているのが少子高齢化。このままいくと2025年には団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となります。国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎えます。これが「2025年問題」と言われています。
そうなると心配されるのが年金や医療費などの社会保障がこの先どうなっていくのかということ。
やはり、少しでも早いうちから自分の老後の資金を準備していく必要がありそうです。
どうやってお金を殖やしたらいい?
このように考えると、やはり銀行の預金だけではお金が増えないどころか、逆に目減りしてしまいます。
お金を殖やすためには、これからは自分で投資をして運用する時代になってきたといえるでしょう。
投資をしたことがない人にとっては「投資=コワい」というイメージがあるかもしれません。でも、正しい知識を身につけて運用していくことで、自分に合った運用方法がきっとみつかるはず!
幸い皆さんは老後まで、運用できる時間はたっぷりあります。安心して老後を迎えるためにも、少しでも早く投資を始めてみてはいかがでしょうか。
TEXT: FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣
安部 智香(あべ ちか)
FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター