更新日: 2023.08.31 家計の見直し
4人家族で水道光熱費が「4万円」かかっています……この金額は妥当?水道光熱費を削るにはどうしたらよい?
そのなかで、より存在感を増す「水道光熱費」について、実際のところ、自分の料金は高いのか?安いのか?と、気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、水道光熱費の平均金額や、今日からすぐにできる節約方法と、じっくり検討したうえで取り組む節約方法について、ご紹介します。
とくに、政府の補助策が終わる2023年10月以降は、電気代の負担もさらに増すことが予想されていますので、ぜひとも、今のうちにチェックしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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二人以上世帯の水道光熱費平均
まずは、水道光熱費の平均金額について確認しておきましょう。
総務省統計局により実施されている「家計調査」において、2022年における、二人以上世帯の水道光熱費の平均は、年額29万4292円(月額平均約2万4524円)と発表されました。月々4万円の水道光熱費がかかっている場合は、平均値の1.6倍程度の金額を支払っていることになり、高いといえます。
水道光熱費のくわしい内訳と、月額換算した場合の料金は、表1のとおりです。
表1
年額 | 月額 | |
---|---|---|
電気代 | 15万2138円 | 1万2678円 |
ガス代 | 6万2788円 | 5232円 |
ほかの光熱 | 1万6879円 | 1407円 |
灯油 | 1万6273円 | 1356円 |
上下水道料 | 6万2487円 | 5207円 |
※小数点以下四捨五入
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上世帯 2022年」を基に筆者作成
また2023年10月使用分以降は、現在適用されている政府の「激変緩和措置」による、電気代2800円/月・ガス代900円/月の減額が受けられなくなり、より水道光熱費がかさむと予測されています。節約の習慣を身につけようと思っても、行動が習慣化するまでには少なくとも1ヶ月以上はかかるため、9月中に実行に移すことが重要になるでしょう。
水道光熱費を節約する具体的な方法
水道光熱費と一口にいっても、電気代・ガス代・水道代の三つに分けられます。今日からすぐにできることを、表2にまとめましたので、一通りチェックしておきましょう。
表2
取り組み方法 | |
---|---|
電気代 | 照明:主電源から切る(リモコン消灯の場合は待機電力がかかるため) エアコン:フィルターを2週間に1回の頻度で掃除をする。自動運転で使用して、頻繁に切らない。設定温度を1℃上げる テレビ:明るさを下げる。なんとなくつけない 冷蔵庫:季節に合わせて設定温度を変える トイレ:便座の暖房機能を切る。省エネ機能を使う |
ガス代 | 入浴時:お湯の設定温度を下げる 料理時:火加減を強くしすぎない。煮物を作るときは落としぶたをする |
水道代 | 洗濯:洗濯機には浴槽の残り湯を使う。まとめ洗いをする 入浴:使うのは「浴槽のお湯のみ」または「シャワーのみ」に統一する 洗い物:食器洗浄機があるならば使う 全般:水量を出しすぎな場合は元栓を軽く締めておく |
※筆者作成
また、すぐに実行できるわけではないものの、節約に効果的な方法として「契約会社や契約プランの見直しをする」「古い家電は買い替えをする」なども挙げられます。とくに、電気・ガス代節約の場合は、自由化によって以前よりも契約先の選択肢が増えたため、あらためて調べてみるとよいでしょう。
くわえて、公共料金の支払い方法として、クレジットカードに対応している場合は、支払い方法を変更することもおすすめです。1%の還元を受けられるカードを使っている場合は、平均的な水道光熱費2万4524円を支払うと、年間で2940ポイントほどが貯まる計算になります。
このポイントを商品券に交換したり、オンライン決済サービスへの補塡(ほてん)分にしたりすれば、より家計の負担を軽減できるでしょう。
今のうちに水道光熱費を見直そう
自分の水道光熱費が、世間一般と比較して、高いのか安いのかを知っておくことは大切です。とくに、2023年10月からは電気・ガス代負担が増えることが予想されるため、今のうちに、見直しと、節約方法の再検討をしておく必要があります。
今日からすぐにできる節約方法と、じっくり検討したうえで取り組む節約方法を、ともに見直しておいて、今後に備えましょう。
出典
総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上世帯 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額,購入数量及び平均価格 5 時系列(2000年~2022年)-二人以上の世帯 住居~光熱・水道」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー