更新日: 2023.08.29 その他家計
妻に「むやみに冷蔵庫を開けないで!」と怒られました。実際はどれくらい電気代に影響しますか?
近年、電気料金の値上がりが続いており、家計にとって電気代は大きな出費となっています。特に、家電の中での電気使用量をみると、エアコンや照明に次いで、冷蔵庫の使用割合が高いことがわかります。この記事では、冷蔵庫の使用が電気代に与える影響について探っていきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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冷蔵庫の使用習慣が電気代に与える影響:節約のポイントを徹底解説
冷蔵庫は日常生活に欠かせない家電の一つですが、その使用方法によっては電気代に大きな影響を及ぼすことがあります。特に、開閉の頻度や開けている時間、設定温度など、日常の小さな習慣は、長い目で見ると無視できません。
年間の電気代にどれだけ影響するのか、具体的な数値をもとに解説します。節約のポイントを知り、賢く冷蔵庫を使うことで、家計の節約だけでなく、環境保護にも貢献できるのです。
開閉の頻度と節約:無駄な開閉が電気代に及ぼす影響
冷蔵庫の開閉は、電気代に大きな影響を及ぼします。旧JIS開閉試験の基準をもとにした場合、通常(12分毎に25回、冷凍庫は40分毎に8回、開放時間はいずれも10秒と設定)の2倍の頻度で開け閉めすると、年間で約320円の節約が可能です。また、開けている時間を短縮することで、さらに約190円の節約が期待できます。これらの小さな習慣が、年間を通じて大きな節約に繋がるのです。
設定と設置の工夫:適切な温度と位置での節約効果
冷蔵庫の設定温度や設置場所も、電気代に影響を及ぼします。例えば、設定温度を「強」から「中」に変更するだけで、年間約1910円の節約が期待できます。また、冷蔵庫の設置位置によっても節約効果が変わります。壁との適切な間隔を保つことで、年間約1400円の節約が可能となります。これらの工夫を取り入れることで、効率的に冷蔵庫を使用し、電気代を節約することができます。
冷蔵庫の電気代を安くするための対策と効果
また、ほかにも節約方法はあります。まとめると以下のようになります。
●熱いものは冷ましてから保存:庫内の温度が上がると、冷やすのに余分なエネルギーが消費される。
●庫内の温度設定を適切に:「強」から「中」や「弱」にすることで消費電力を抑える。
●冷蔵庫の中を整理:「とりあえず保存」を避け、常温で保存できるものは冷蔵庫に入れない。
●ものを詰め込みすぎない:詰め込んだ場合と、半分にした場合での省エネ効果がある。
●無駄な開閉は避ける:開閉の回数を減らすことで、エネルギー消費を抑える。
●開けている時間を短く:開けている時間を最小限にする。
●設定温度は適切に:適切な温度設定での省エネ効果がある。
●壁から適切な間隔で設置:冷蔵庫の設置位置によっても節約効果がある。
ものを詰め込みすぎない:約1360円
無駄な開閉は避ける:約320円
開けている時間を短く:約190円
設定温度は適切に:約1910円
壁から適切な間隔で設置:約1400円
合計節約額:約5180円
上記の冷蔵庫の電気代を安くするための対策をすべて実施することで、年間で約5180円の節約が期待できます。
まとめ
冷蔵庫は私たちの日常生活に欠かせない家電の一つですが、その使用方法によっては電気代に影響を及ぼすことが分かりました。
開閉の頻度や時間、設定温度、設置位置など、日常の小さな習慣が年間の電気代に影響します。具体的には、上記の節約対策を全て実施することで、年間で約5180円の節約も可能です。
このような節約対策は、家計の助けとなるだけでなく、環境への負荷軽減にも繋がります。日常のちょっとした意識と行動の変化が、長期的には大きな節約と環境保護に繋がるのです。ご家族の「むやみに開けないで」という発言は間違っていないようです。
出典
経済産業省 電気料金の値上がり
経済産業省 資源エネルギー庁 開閉の回数と電気代について
経済産業省 家電ごとの電気使用割合
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー