更新日: 2023.08.24 その他家計
高速料金が「定額」に!? 夏のドライブ費用はどうすれば抑えられる? 節約方法を解説
執筆者:齋藤彩()
周遊割引を活用する
高速道路の料金は基本的に、入ったインターチェンジから出たインターチェンジ間の走行距離に応じた金額が請求されます。
例えば、東北自動車道の浦和インターから上信越自動車道の長野インターまで走行した場合、平日だと片道一般5830円(普通車の場合)かかります。そのあと長野県内を観光するために高速道路を使うと、その都度高速道路の利用料金がかかるのが一般的です。
しかし地域限定にはなりますが、「特定のエリアからの往復とエリアを周遊する際の高速料金」がETC限定で2日間または3日間定額で利用できる料金プランがあることをご存じですか?
今回のケースだと、NEXCO中日本の「信州めぐりフリーパス」を使うことができます。これは首都圏の特定のインターから周遊エリア(長野県)の特定のインター間の往復の高速料金と、長野県内の高速道路を周遊する際にかかる高速料金が2日間8700円もしくは3日間9700円(普通車の場合)で利用できるというものです。
通常であれば、浦和インターから長野インターまでの往復だけでも1万円を超える費用がかかりますから、平日に長野県へ旅行に行くという人はこのプランを使った方がお得ということになります。
このような周遊プランについては、ETC総合情報ポータルサイトの「ETC限定企画割引」ページに記載されていますので、旅行前にチェックしてみるといいでしょう。
深夜割引を活用する
土日祝日に地方部の高速道路を利用すると、休日割引が適用され利用料金が30%割引になりますが、お盆や正月、ゴールデンウィークなど高速道路の利用が多く見込まれる時期は適用外となることが多々あります。
また、平日に仕事を休んでドライブに行くとなると、割引されない料金で高速道路を利用することになるため、損をした気分になる人もいるでしょう。
これらを解決するのが、平日休みや長期休暇の時期であっても割引が適用される深夜割引です。深夜割引は、毎日深夜0時~4時までの間に高速道路を利用すると、休日割引と同様30%割引されるという制度。この時間の間に移動をしなければならないと思われがちですが、実は深夜0時~4時の間の1分でも高速道路上にいれば割引が適用されます。
例えば、ちょっと頑張って早起きして午前3時59分に高速道路のインターチェンジを通過して高速道路に入ったり、夜に頑張って走って深夜0時1分に料金所を通過して高速道路を降りたりするだけでも割引が適用されます。平日休みなどで休日割引が使えない人でも、諦めずに出発時間を調整するなどしてこのような割引制度を活用しましょう。
ETCマイレージサービスを使って次回以降の高速料金を安くする
高速道路を利用すると、飛行機のようにマイレージが貯まることはご存じでしょうか。ETCにもマイレージサービスが存在し、あらかじめ会員登録をしてETC車載器とETCカードの番号を登録しておけば、通行料金(各種割引適用後)の支払額に応じて後日マイレージポイントが貯まります。
ポイントは一定額貯めると高速道路料金に充当できるので、頻繁に高速道路を使うのであればマイレージは登録必須と言えるでしょう。
まとめ
休日割引以外にも、これらのように高速道路を利用する際には意外と知られていないサービスが数多く用意されています。少しでも費用を抑えられるようにサービスをフル活用してドライブを楽しみましょう!
出典
ETC総合情報ポータルサイト 使える・広がるETC[ETC限定企画割引]
中日本高速道路株式会社 信州めぐりフリーパス
執筆者:宇野源一
AFP