更新日: 2023.08.19 その他家計
電気代が高い家電、1位は「エアコン」の月9000円! トップ5の電気代と「節電方法」を解説
本記事で家電の消費電力を知り、効率的な節電へつなげませんか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家電製品別の電力消費割合
図表1は経済産業省資源エネルギー庁が公表している、「家庭における家電製品の1日での電力消費割合」です。やはり1位は断トツでエアコンですね。夏季の2位は冷蔵庫、3位は照明となっています。
冬季になると給湯が照明を抜いて3位に躍り出ます。冬は水が冷たいので、温めるための電力が夏より余分にかかるためでしょう。
【図表1】
資源エネルギー庁 省エネルギー政策について
電気代が高い家電ランキング
それでは、5位までの家電にかかる電気代について詳しく見ていきましょう。電気代の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の31円/kWh(税込)とします。
エアコン
ダイキン工業株式会社の実験によると、「うるるとさららRシリーズ」AN40TRP-W 4.0kW(主に14畳用)を、午前9時から午後11時までの14時間つけっぱなしにした場合の消費電力は5.7kWhだったそうです。これを電気代にすると約176円です。
ただ、今の時期はほぼ24時間エアコンが動きっぱなしという家庭も多いでしょう。その場合の電気代は、5.7kWh×24時間÷14時間×31円=約302円となります。1ヶ月で約9060円です。部屋が大きい、エアコンが複数台稼働している場合には、当然ながらもっと高くなります。
冷蔵庫
株式会社日立製作所の公式ページによると、6ドア602リットル「R-HX60N」の年間消費電力量は254kWhとなっており、電気代は7874円となります。1ヶ月当たりにすると約656円です。消費電力は気温や開閉回数などによって増減するため、暑くて冷たいものを欲する夏場はもっとかかっていると思ってよいでしょう。
照明
照明は白熱電球と電球形LEDランプとで消費電力が大きく変わります。白熱電球が54Wなのに対して、電球形LEDランプは9Wとわずか6分の1で、毎日6時間付けたとした場合の1ヶ月の電気代は、白熱電球約301円、電球形LEDランプ約50円となります。
エアコンの節電方法
猛暑が続く昨今、自宅で熱中症になり亡くなる事件が相次いでいます。「電気代がかかるからエアコンを使わない」という選択は、気温や体調によっては正しい選択とは言えないでしょう。
最後に、無理をせずにエアコンの消費電力を下げる方法を紹介します。
・ドアや窓の開閉を少なくする
・断熱カーテンやすだれなどで日差しを防ぐ
・昼間でもカーテンを閉める
・扇風機やサーキュレーターの併用
・室外機のまわりに物を置かない
まとめ
電気代が高い家電ランキングを紹介しました。1位は案の定エアコンでしたが、2位の冷蔵庫との差は思った以上だったのではないでしょうか。夏の電気代はエアコンに左右されているといっても過言ではないですね。
しかし、エアコンを無理をしてまで使わないのは体調不良につながります。小さな節電対策を重ねて、効果を大きくすることを心掛けましょう。
出典
資源エネルギー庁 省エネルギー政策について
ダイキン工業株式会社 mission5-1夏のエアコンつけっぱなし検証
株式会社日立製作所 冷蔵庫の電気代、消費電力量の目安を教えてください。
資源エネルギー庁 照明
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー