更新日: 2023.08.18 家計の見直し
「水道光熱費の値上げが負担」が8割! 今日からできるガス・電気・水道の節約方法を紹介
しかし工夫次第では、日々の水道光熱費を節約できます。そこで本記事では、家庭で今日からできる節約方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
一般家庭における値上げの負担状況
食品や日用品の値上げラッシュが続いていますが、エネルギーコストの増加を背景に水道光熱費も上昇傾向にあります。
株式会社KANTECが実施した「値上げ×水道光熱費」に関する調査によると、相次ぐ値上げにより8割以上の方が水道光熱費の節約を考えるようになりました。直近(6ヶ月〜1年)と比較したとき、1ヶ月あたりの水道光熱費の上昇額は次のような回答結果となりました。
2000円未満:14.9%
2000円~5000円未満:37.8%
5000円~1万円未満:24.7%
1万円~1万5000円未満:11.6%
1万5000円~2万円未満:5.1%
2万円~3万円未満:2.7%
3万円以上:3.2%
50%以上の方が2000円~5000円もしくは5000円~1万円程度の値上げとなり、家計の大きな負担を与えています。
水道光熱費を節約する方法
では、値上げが続く水道光熱費を節約するポイントを見ていきましょう。契約先の電力会社等の見直し以外にも、家庭ですぐに取り組める対策をご紹介します。
電気代節約のポイント
家電の使い方を見直すと、個々の節電効果は小さくとも家全体ではまとまった効果が得られます。習慣化すれば、1年後には大きな差が出てくるでしょう。
・エアコンの使い方
夏場はエアコンの電力消費量が増大します。電源を入れてから設定温度に到達するまでの電力消費量がもっとも大きく、節電を考えるうえでこまめなオンオフは逆効果です。短時間(1時間未満)の不在なら、つけっぱなしのほうが電力消費量は少なくなります。
また、電源をオフにするタイミングも工夫してみましょう。エアコンを止めても直ちに室温が上昇するわけではありません。外出前なら、出かける直前ではなくその少し前には電源をオフにし、稼働時間を短縮することもおすすめです。
・照明器具の使い方
エアコンと異なり、照明器具はこまめなオンオフが効果的です。また、白熱電球を使用している場合には、消費電力の少ないLEDライトへ取り替えるのもよいでしょう。そして消し忘れが多いときには、動きを感知する人感センサー付きのライトに変更するのもおすすめです。
・冷蔵庫の使い方
冷蔵庫は季節によって設定温度を変えることで、むだな電力消費を抑えられます。暑い夏は強、春と秋は中、寒い冬は弱に切り替えると効率的です。
そして冷蔵庫内は詰め込みすぎないようにし、冷風口付近に食品を置くことも控えましょう。冷風口を塞ぐと庫内が冷えにくくなり、温度を下げるためフルパワーでの稼働時間も長くなってしまうためです。
なお、冷凍庫は隙間なく食品を詰め込むほうが、凍っている食品同士で冷却できるため保冷効果も高まります。
ガス代節約のポイント
ガス代は、料理の際の火加減を最適にするだけで、余計なガスを使わずに済みます。その次に見直したいのが、入浴の仕方です。入浴時にはおもに以下のタイミングでガス代がかかります。
・お湯を沸かすとき
・保温しているとき
・追い焚きするとき
家族がいるときは、入浴の時間帯を合わせると保温や追い焚きが不要になります。また、お風呂のフタをこまめに閉めるだけでも湯温が下がりにくくなるため、ガス代の節約につながるでしょう。
水道代節約のポイント
一般家庭において、おもに以下の順で水道の使用量は多くなります。
1 お風呂
2 トイレ
3 キッチン
浴槽に湯を張るには約200Lの水を使用します。そのため、お風呂の入り方を工夫すると大きな節約効果が期待できるでしょう。例えば湯の入れ替え頻度を1日〜2日おきにする、残り湯を洗濯に再利用するといった方法が挙げられます。
そしてトイレは、使用状況によって大小のレバーを使い分けると1回あたり2L程度の節水効果が期待できます。古いタイプの便器は水の消費量が多いため、節水機能を搭載した最近のモデルに取り替えるのもおすすめです。
キッチンにおいては、洗い物で大量の水を使用します。食洗機の導入が節水に効果的ですが、難しい場合には洗い桶でため洗いを実践してみましょう。つけ置きすれば汚れが落ちやすくなり、洗剤の量も減らせます。
まとめ
電気やガス、水道などは毎日使うものだからこそ、節約を習慣化させることが大切です。すぐには効果が感じられなくても、コツコツと取り組むだけで1年後、2年後には大きな節約になっていることでしょう。
まずは自分のライフスタイルの中で手軽に取り組めるものから挑戦してみてはいかがでしょうか。
出典
株式会社KANTEC 「値上げ×水道光熱費」に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー