更新日: 2023.08.17 貯金
貯金が1000万円を超えたら銀行から連絡があるって本当? 注意点とやるべきこととは?
そこで本記事では、貯金が1000万円を超えたら銀行側から連絡があるのか、また貯金が1000万円を超えた際に注意すべきことを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
ゆうちょ銀行の場合
ゆうちょ銀行の場合、貯金が預入限度額を超えると貯金払戻証書が送られてくることがあります。ゆうちょ銀行の預入限度額は通常貯金で1300万円、定期貯金・定額貯金で1300万円の合計2600万円です。
ゆうちょ銀行の預入限度額はかつて1000万円で、2016年4月1日以降は1300万円に変更となりました。さらに、2019年4月からは通常貯金で1300万円、定期貯金・定額貯金で1300万円までの別枠制となった背景があります。
貯金が合計2600万円を超えると、ゆうちょ銀行側は通常貯金の利用上限額を変更、または民営化後に預けた各種貯金を払い戻しのうえ、貯金払戻証書を発行して送付することがあります。貯金払戻証書とは、ゆうちょ銀行で現金化できる金券です。
預入限度額を超えても入金自体は可能で、貯金額は金利がつかない「振替口座」として管理されます。つまり、金利がつかなくてもよいのであれば、ゆうちょ銀行に何千万円でも何億円でも預けておくことは可能です。
ゆうちょ銀行以外の銀行の場合
ゆうちょ銀行以外の銀行の場合、貯金が1000万円を超えると電話やダイレクトメールで連絡がくることがあります。そのほとんどが、金融商品の紹介や投資の勧誘などの「営業」です。
営業をかける対象者や基準は銀行によって異なるため、貯金が1000万円以上の方すべてに連絡がくるとはかぎりません。
貯金が1000万円を超えたらやるべきことは?
もし、預金保険制度に加盟している金融機関が破綻したら、ペイオフ制度が適用され、合算して元本1000万円までとその利息などが保護されます。
逆をいえば、一つの口座に1000万円以上の貯金がある金融機関が破綻した際に1000万円の超過分は破綻した金融機関の状況によっては保証されない場合があります。金融機関が破綻する可能性は低いものの、不安な方は貯金が1000万円を超えたら、超過分は別銀行の口座で管理することをおすすめします。
通常貯金のみで貯金している場合は、必要な資金を残して定期貯金・定額貯金に回すのも一つの手段でしょう。一般的に、定期貯金・定額貯金の金利は普通預金よりも高く設定されていることが多いためです。また、先ほど解説したように、ゆうちょ銀行では定期貯金・定額貯金をすると、預入限度額を最大2600万円まで増やせます。
ただし、定期貯金・定額貯金は満期を待たずに解約すると解約金がかかるため注意してください。預入期間にもよりますが、当面使う予定のない貯金のみを定期貯金・定額貯金に回すようにしましょう。
貯金が1000万円を超えても慌てる必要はない
貯金が1000万円を超えたら銀行側から連絡がくる場合がありますが、そのほとんどは営業なので慌てる必要はありません。ただし、ゆうちょ銀行のみは、預入限度額を超えると貯金払戻証書が届くことがあります。
どの銀行においても、破綻した場合に1000万円以上の預金は保証されません。不安な方は、貯金が1000万円を超えたら別の銀行に口座を作って管理することをおすすめします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー