更新日: 2023.08.14 家計の見直し

転職で給料が月3万円減少… 「生活レベル」の適切な落とし方ってありますか?

転職で給料が月3万円減少… 「生活レベル」の適切な落とし方ってありますか?
終身雇用や毎年の給与アップといった常識も薄まり、生涯一つの会社で勤めるといった人も少なくなりました。そして、現在では給与アップやキャリアアップ、さらなるスキルの取得などを目的に、多くの人が転職活動を行っています。しかし、全ての人が理想の転職を実現できるわけではありません。
 
本記事では、転職によって給与が下がってしまったSさんの話を参考に、どのように対応していけばよいのか見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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【体験例】スキルアップを目的に転職したが、年収は妥協せざるを得ず…

Sさんは都心部の会社に勤めている、現在32歳の男性。当時の会社では、これからのキャリアに不安があったため、さらなるスキル向上や将来的なキャリアアップを目的に転職を決意したらしい。
 
しかし、そうして転職活動を行ったSさんだったが、理想の転職先はみつからなかったのだそう。
 
「転職エージェントを活用して転職活動を行っていたのですが、給与や役職、任せてもらう業務などの希望を伝えたところ『全てを満たす企業への転職は難しい』と言われてしまいました」
 
ほかにも複数のサービスを利用しながら求人情報を探したが、結局自分の理想となる求人はみつからず、年収にして約40万円低くなる企業への転職を決意したようだ。
 

「給与面の妥協」からくる負担は、想像よりも大きい…

「将来的なキャリアアップ」のために、給与に妥協したSさんだったが、転職後の生活は想像と違っていたらしい。
 
「転職前に比べて給与が下がることは分かっていたのですが、想像よりも負担は大きいですね。以前であれば、友人からの食事の誘いは必ず行っていましたし、趣味の筋トレへの投資も惜しみませんでした。転職して月給が3万円程度下がってからは、こうした出費の負担がかなり大きく感じます」
 
現在は一時的な我慢と割り切って生活しているようだが、やはり一度上がった生活レベルを下げるのは難しく、徐々に転職前の生活レベルに戻りつつあるようだ。
 
「我慢しながら節約をするのはなかなか難しいので、どこか根本的な部分で生活レベルを見直したいのですが、具体的にどうすればよいのか分からないんですよね……」
 

【解説】生活レベルを適切に調整するための戦略とは

「給与が下がったからといって、それまでの生活スタイルを一変させる必要はない」 この視点がSさんにとって、かつ一般的に重要な点です。給与が少なくなったとしても、それまでの生活レベルを一度に大きく下げることはストレスとなり、結果的に持続性を失う可能性があります。ここで重要なのは、給与が下がったことによる「現実」を直視し、そのうえで適切な対策を講じることです。
 

現状分析:どれくらいの生活費が必要なのか

まず、今の生活費を把握することから始めましょう。具体的には、これまでの支出を振り返り、固定費と変動費に分けてリストアップします。
 
固定費は毎月一定の金額が必要な出費で、家賃や公共料金、通信費、保険料などです。一方、変動費は食費や趣味、交際費など必要な月によって金額が変動するものです。これらをしっかりと理解することで、自分の生活費の実態を把握することが可能となります。
 

固定費の見直し:生活レベルを落とさずに節約できるポイントは?

固定費は削減が難しいと思われがちですが、契約内容を見直すことで節約できる可能性があります。例えば、スマホ料金、インターネット料金などの通信費はプランを見直すことで節約できる場合があります。
 
また、自動車保険や生命保険なども見直すとよいでしょう。これらの見直しを行うことで、生活レベルを落とさずに節約することが可能です。
 

変動費の管理:どこにお金を使っているのかを明確に

変動費は日々のちょっとした支出が積み重なり、大きな出費につながることがあります。ここで大切なのは、「どこにお金を使っているのか」を明確にすることです。カフェでのコーヒー代、ランチ代、趣味への投資など、一見大したことないと思える出費も、積み重なると大きな金額になります。そのため、これらの出費を見直し優先順位をつけることが重要です。
 

まとめ

本記事では、転職により給与が3万円減ったSさんの体験談を紹介しました。給与が下がったからといって、一度に生活レベルを大きく下げるとストレスにつながり持続性を失う可能性があります。まずは現在の生活費を把握することが大切で、支出を固定費と変動費に分けてリストアップしましょう。
 
固定費の削減は契約内容の見直し、特に通信費や保険料などで可能性があります。変動費では「どこにお金を使っているか」を把握し、出費を見直し優先順位をつけることが重要です。生活レベルを下げずに節約するためには、現状分析と節約ポイントの見直しを行うことが必要です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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