更新日: 2023.08.10 その他家計
先輩がおごってくれなくなった! 若手社員の「月の飲み代削減」はどうすべき?
そうしたなかで、「会社の飲み会」に対して負担を感じている若手社員も多くいます。本記事では、毎月の飲み代費に負担を感じているBさんの話を伺いながら、どのように対処していけばよいのかを見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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飲み会がおごりではなくなり、毎月の出費は約2万円にも
Bさんは、都市部に勤める入社2年目の若手社員だ。大学生の頃から投資や資産形成に関心をもっており、同世代の若者たちと比べても、お金に関してシビアに考えている。
そんなBさんの最近の悩みは、断り切れない「会社の飲み会」だと語る。
「飲み会の費用は、負担に感じていますね。飲み会自体は1年目からあったのですが、そのときは教育係でもあった直属の上司がおごってくれていたんですよ。体育会系の上司で、『1年目の後輩分くらい俺がおごってやるよ!』と言っていました。でも、2年目に入ってからは『会社の一員になったから』という理由で、おごってくれなくなったんです……」
Bさんによると、飲み会が開催されるのは毎週金曜の夜、仕事がうまくいき上司の機嫌がよいときの2通りが挙げられ、合計すると月に4~6回程度だそう。飲み会費は1回あたり、おおよそ3000~6000円で、1ヶ月の合計は2万円を超えるようだ。
まだまだ毎月自由に使えるお金が少ない若手社員にとって、こうした出費は決して楽ではないだろう。にもかかわらず、飲み会を断らない理由をBさんは以下のように語った。
「正直言って、飲み代に毎月2万円も使うなんてバカらしいとも思っています。でもお世話になっている先輩ですし、『今日は仕事もうまくいって、クライアントにも褒められたし、飲みに行くか!』って誘われたら、なかなか断れないですよ」
飲み会費用を抑えるためのアドバイス
このようなBさんの例を踏まえ、ここからは収入の少ない若手社員が、飲み会費用を抑えるための対応策について考えていきましょう。
株式会社タンタカ(東京都江東区)が運営するお金に関するメディア「お金を借りる即日融資ガイド110番」では、2021年1月に30~50代の男性500名を対象としたアンケート調査によると、1ヶ月の飲み会代で多い金額は、「5000円以上1万円未満」となっているため、Bさんの1ヶ月の飲み会代「2万円」は金額的負担が多いと考えられます。しかも、若手社員で収入も少ないため、負担感はさらに大きいです。
若手社員であるBさんの悩みは、多くの同世代の会社員が抱えるものです。毎月の飲み会費が2万円を超え、その全額を自己負担するとなると、家計に大きな影響があるのは明白です。そこで費用を抑えつつ、飲み会を断らない方法について考えてみます。
まず、考えるべきは飲み会の頻度です。現状では週に1回、また仕事がうまくいった際にも行われ、1ヶ月に4〜6回となっています。Bさんが飲み会をすべて断らない理由として「お世話になっている先輩」への感謝や、成功を祝うといった意義を挙げています。
対応策としては、すべての飲み会を断るのではなく、必要と感じるものだけに参加するという選択が可能です。上司との関係性を保つためには月に1回の飲み会で十分と考えられ、例えば仕事がうまくいった際の飲み会は、2回に1回参加するという具体的なルールを設けるのもひとつの方法です。
次に、飲み会の形式についても見直す価値があります。すべてが高額な飲食店での飲み会である必要はなく、カフェでのミーティングやオンラインでのミーティングも考慮すべきです。
新型コロナウイルスの影響もあって、リモートワークやオンラインミーティングが主流になってきている現代では、飲み会もその流れに乗ることが可能です。オンライン飲み会であれば飲食の自由度が増し、費用も自己負担で調節可能となります。
また、飲み会の際の注文方法も見直すことができます。一人前の食事を頼むのではなく、シェアすることで、費用を抑えることが可能です。飲み物についても、ボトルをシェアする、または、ビールなどの安価な飲み物を選ぶなど、工夫を凝らすことができます。
最後に、自己負担の大きさを率直に話すことも有効です。飲み会に誘われたときなどに、「最近、飲み会費用が負担に感じている」と相談すれば、理解を示してくれる同僚や上司も多いはずです。
結局のところ、飲み会は人間関係を深めるためのものであり、金銭的な負担が強すぎてはその目的を果たせません。先輩とのコミュニケーションを通じて、互いの理解を深め、負担を軽減する方向に向かうことが求められています。
まとめ
本記事は、若手社員のBさんが、社内飲み会の費用が毎月約2万円となり、その負担が大きいと語る体験談を紹介しました。
解決策として、飲み会の頻度や形式の見直し、注文方法の工夫、または金銭的な悩みを上司や同僚に率直に伝えることが挙げられます。飲み会を必要と感じるときだけ参加する、カフェやオンラインでのミーティングにする、シェアメニューや安価な飲み物を選ぶなどの対策が可能です。
飲み会の目的は人間関係を深めることであり、負担が強すぎるとその目的を果たせないため、このような課題はコミュニケーションを通じて解決し、負担を軽減することが金銭的余裕をもたせるためには必要でしょう。
出典
株式会社タンタカ【30代~50代男性】月々の飲み代はいくら? 職場の飲み会に参加したくない人は何%?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー