更新日: 2023.08.10 貯金
年金だけでは足りない…?「老後資金」はいくら必要?将来困らないためにも今からできること
「年金だけで生活するのは難しいと聞いて不安」
などと将来のお金に関して、不安を抱いている人は多いでしょう。
年金不足が問題視されるなか、将来の生活で困らないためには、自分たちで老後資金を貯めておく必要があります。
そこで今回は、老後にいくら必要なのか、将来困らないために今からできることをご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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老後に必要な資金は7000万円以上!
総務省統計局の家計調査報告書(2023年6月分)によると、二人以上の1世帯あたりの平均消費支出は、1ヶ月27万5545円だったことが分かりました。物価高騰の影響により、前年と比べて名目増減率(1世帯あたりの収入および支出金額の増減率)は1.2%の増加が見られます。
60歳で定年した場合、1年間で330万6540円の支出が予想され、仮に81歳まで(厚生労働省が発表した、2021年(令和3年)の男性の平均寿命81.47年を参照)生きたとしてその分の支出を計算すると、6943万7340円になります。
このほかにも、医療費や介護費など追加での出費が考えられるため、老後にはもう少し多くの資金が必要といえるでしょう。
年金以外にいくら必要なのか?
「7000万円以上もの資金を今から貯めるのは無理!」とお考えの人もいらっしゃるでしょう。前章での金額は、老後にかかるであろう支出の平均値であり、あくまで目安です。さらに、定年退職後は年金が受け取れるため、自分たちの負担額は軽減されます。
では、年金以外でいくら必要なのかを見てみましょう。
総務省統計局の家計調査報告書(2023年6月分)によると、65歳以上の無職世帯の収入は、公的年金などの社会保険給付分22万418円に、その他の収入を加えて24万6237円とされています。
65歳以上の無職世帯になると、前章での消費支出よりも少し出費を抑えられているようで、26万8508円の支出が考えられます。その差額は2万2271円となり、この分を自分たちの資産で賄わなければいけません。
不足分は1年にして26万7252円であり、60歳から81歳までに必要な金額は561万2292円です。しかし計算上での支出はあくまで平均値ですので、ライフスタイルによって不足分は変わります。
まずは自分たちの家計を把握して、将来どのくらい資金が必要になるかを考えてみましょう。
老後に困らないために今からできること
ある程度の老後資金が必要であることが分かったところで、将来の生活で困らないために今からできることをご紹介します。
●資金計画を立てる
●計画的に貯蓄する
●家計を見直して節約する
●資産運用でお金を増やす
まずは、具体的な資金計画を立てることが大切です。年金をいくらもらえるのか、自分たちのライフスタイルでは月にいくら必要なのかを把握して、計画的に貯蓄する必要があります。
そして、現在の家計を見直し節約しながら、計画的に貯蓄を進めましょう。貯めるだけでは限界があるため、投資などで資産を運用してお金を増やすのも選択肢の一つです。
老後資金は計画的に貯めよう
老後は年金がもらえるといっても、それだけで生活費を賄うことは難しいとされています。そのため、自分たちで貯金した資金が必要になります。
将来の生活で困らないために、具体的な資金計画を立て、今から計画的に貯蓄を始めることが大切です。お金に関しての不安や悩みがある場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみましょう。
出典
・総務省統計局/家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要
・厚生労働省/主な年齢の平均余命
・総務省統計局/家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー