更新日: 2023.08.08 働き方
「安定した収入」を取る?それとも、「自由」を取る?20代非正規雇用者の選択は?
「社会人として認められたいなら、正社員にならなければいけない」
このように思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、現在の20代の意識は必ずしもそうとは限りません。
20代の非正規雇用者にアンケートをとったところ、「正社員になりたい」「どちらともいえない」と答えた方の割合がほぼ同等で、合わせると全体の73.3%を占める結果となりました。「正社員になりたくない」と答えた方も、3割に満たないものの一定数の回答がありました。
今回は、20代非正規雇用者へのアンケート結果をもとに、就業への考え方についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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20代非正規雇用者は正社員になりたいと思うか?
2023年、就職支援事業に取り組む「株式会社ジェイック」により、非正規雇用者として勤務する20代400人を対象に、正社員就職に関するアンケートが実施されました。
すると、「正社員になりたい」と答えた方が36.5%、「正社員になりたくない」と答えた方が26.8%という結果になりました。
出典:株式会社ジェイック 「正社員就職」に関するアンケート調査
人数でいえば、107人が非正規雇用を続けることを希望しており、147人はどちらともいえないと回答していることになります。働きかたの多様化を受けて、必ずしも「社会人=会社員として安定した収入を得るもの、目指すべき就業体系」という認識ではなくなっているといえるでしょう。
正社員になりたい理由・なりたくない理由
就業体系について、20代の非正規雇用者は、実際にどのような思いを持っているのでしょうか。
正社員になりたいと回答した方は、その理由として「収入面の安定」「保障の充実」「世間体」や「自立」などを挙げました。また、雇用契約期間やキャリアパスなど、継続的なキャリア設計についての意見もあります。仕事に重点をおきたい方は、やはり正社員雇用を目指す傾向にあるといえるでしょう。
一方で、正社員になりたくない方の理由としては、「時間に自由がきく」「正社員と給料が変わらないうえ、時間的な自由がある」「正社員の働き方が自分に合っていなかった」などがありました。
なかには、体力的に正社員として長時間勤務することが難しい方も。柔軟な働き方ができる点にメリットがあると感じ、非正規雇用を希望している方が多いようです。
自身が重視している点がキャリアや収入なのか、自分の時間なのかといった価値観のもと、就業方法が分かれているといえます。
価値観や人生設計にあわせて働き方を選ぶ時代に
アンケート結果から、非正規雇用者が必ずしも正社員を目指しているわけではないことが分かりました。
もちろん、収入の安定や保障のために正社員を目指す方もいらっしゃいますが、なかには時間の自由さを重視して非正規雇用での就業を選ぶ方もいらっしゃいます。人生設計や、自身が重視したいことにあわせて働き方を選びやすい時代になっているといえるでしょう。
出典
株式会社ジェイック 「正社員就職」に関するアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー