更新日: 2023.07.28 その他家計

シニアでへそくりしている人は多い!? へそくりよりもおすすめのお金の生かし方3選

シニアでへそくりしている人は多い!? へそくりよりもおすすめのお金の生かし方3選
夫婦でお金を管理しつつも、自分が自由に使えるお金として「へそくり」を持っている方も多いのではないでしょうか。
 
へそくりがあれば、自分の趣味を楽しみたいシーンなどで、配偶者に内緒で支出できます。しかし、へそくりのまま自宅で現金を保管しても、利息が付かないなどのデメリットがある点には注意が必要です。
 
本記事では、50~79歳のへそくり事情や、へそくりよりもおすすめのお金の生かし方や置き場所などを解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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50~79歳のへそくり平均額は400万円以上

株式会社ハルメクホールディングス(東京都新宿区)の「ハルメク 生きかた上手研究所」が、2022年10月に50~79歳の既婚男女600名を対象とした、「シニアの夫婦関係と生活に関する意識調査2022」によると、へそくりの平均金額は402万円でした。2021年のへそくり平均金額は558万円だったことから、物価高などの影響でへそくり額は減っていることが分かります。
 
しかし、自分が自由に使えるお金として、へそくりを抱える人は多いです。「配偶者に内緒で買いたいものがある」ときに、へそくりから支出するケースが考えられるでしょう。
 

へそくりよりも魅力的なお金の置き場所

へそくりの置き場所として考えられるのは、「配偶者が把握していない口座」や「タンス預金」でしょう。
 
しかし、普通預金口座やタンス預金では利息が期待できない(タンス預金にいたってはゼロ)ことから、物価高が進むに連れて実質的な価値は減少してしまいます。そのため、資産の増加が期待できる場所へ、へそくりを移動させることを検討しましょう。
 

NISA

NISAは、一定の金額まで非課税で資産運用ができる制度です。現行では「一般NISA」「つみたてNISA」に分かれており、2024年からは「新NISA」が始まる予定です。
 
NISAでは、株式や投資信託などのリスク資産に投資するため、へそくりの元本を効率的に増やせるメリットが期待できます。もちろん、投資にはリスクがあるため元本割れする可能性もありますが、普通預金やタンス預金として持つよりも高いリターンが期待できるでしょう。
 

個人向け国債

個人向け国債は、日本政府が発行している債券です。個人向け国債を購入すると「日本政府にお金を貸す」ことになり、半年に一度利息を受け取ることができます。銀行の普通預金よりも高い金利で運用できるうえに、購入してから1年経過すれば解約可能なので、流動性も高いです。
 
なお、2023年7月現在発行されている個人向け国債の利率は下記のとおりです。

【個人向け国債の利率】

・変動金利型10年満期:0.28%
・固定金利型5年満期:0.05%
・固定金利型3年満期:0.05%

 

ネット銀行の定期預金

ネット銀行は、メガバンクや地方銀行よりも高い利率で預金できるメリットがあります。
 
ネット銀行の口座開設はネットで完結することが多く、配偶者に内緒で口座を作れるため、へそくりの置き場所としてもマッチするでしょう。
 

まとめ

へそくりを普通預金やタンス預金で保有しても、物価上昇に伴って実質的な価値が減少してしまいます。しかし、NISAや個人向け国債を活用すれば、配偶者に内緒でお金を持ちつつも運用で増やせるメリットが期待できるでしょう。
 
自分が自由に使えるへそくりを持っている方や持とうとしている方は、本記事を参考にしながら最適な置き場所を考えてみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社ハルメクホールディングス ハルメク 生きかた上手研究所 シニアの夫婦関係と生活に関する意識調査2022
財務省 個人向け国債
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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