更新日: 2023.07.14 貯金
みんなの貯蓄の目的って?年代別の貯金も大公開!
そういった人生のプランにおいて、貯蓄は欠かせないものです。当記事では、貯蓄の目的や、貯蓄額の平均、また貯蓄の方法などをご紹介します。ご自身の今後のライフプランを考える際の、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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みんなの貯蓄目的とは?
漠然とした不安から、将来の資金計画を考えてみるものの、「どの程度の貯蓄額が必要なのか分からない」と、感じる方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、実際に貯蓄を行っている層の貯蓄目的をみて、ご自身の貯蓄理由について、具体的に考えてみましょう。
貯蓄目的ランキング トップ5
貯蓄の主な目的は、単身世帯、二人以上世帯で変化します。それぞれの貯蓄目的を、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」による、令和4年調査結果を基にみていきましょう。
単身世帯の貯蓄目的ランキングは、以下の通りです。
1位:老後の生活資金にあてるため
2位:病気や不時の災害のときに備えるため
3位:とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心なため
4位:旅行、レジャーの資金にあてるため
5位:耐久消費財(自動車、家具、家電等)の購入資金にあてるため
※2500世帯のうち、金融資産保有世帯
二人以上世帯の貯蓄目的ランキングは以下の通りです。
1位:老後の生活資金にあてるため
2位:病気や不時の災害のときに備えるため
3位:こどもの教育資金にあてるため
4位:旅行、レジャーの資金にあてるため
5位:とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心なため
※5000世帯のうち、金融資産保有世帯
この調査結果から、どの世帯でも、貯蓄の目的のメインは「老後への備え」といえます。将来のための貯蓄は、生きていくうえでの安心材料になると考えられるでしょう。
年代別! 貯蓄額をチェックしよう
貯蓄額は、主に年代と世帯人数によって、変動します。下記の表1で、ご自身の貯金額と比較して、貯蓄の目標額を考えてみるといいかもしれません。
<表1>
年代 | 単身世帯 | 二人以上世帯 | ||
---|---|---|---|---|
平均値 | 中央値 | 平均値 | 中央値 | |
20代 | 176万円 | 20万円 | 214万円 | 44万円 |
30代 | 494万円 | 75万円 | 526万円 | 200万円 |
40代 | 657万円 | 53万円 | 825万円 | 250万円 |
50代 | 1048万円 | 53万円 | 1253万円 | 350万円 |
60代 | 1338万円 | 300万円 | 1819万円 | 700万円 |
70代 | 1433万円 | 485万円 | 1905万円 | 800万円 |
※金融融資をしていない世帯を含む
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(令和4年)[二人以上世帯調査]・[単身世帯調査]を基に筆者作成
20代から30代に上がるにつれて、二人以上世帯の貯蓄の中央値が、大幅に上昇しています。これは、家庭を持ち、子育てなどを視野に入れはじめたからと、考えられるでしょう。
また、50代・60代では、収入の上昇や退職金などもあり、少し余裕がみられる時期になるのかもしれません。
具体的な貯蓄方法
「貯蓄をする!」と意気込んだものの、銀行預金だけでは、老後に安心できるほどの資金は貯められないかもしれません。そういった場合には、「貯蓄型保険」「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などのさまざまな方法で、貯蓄を計画的に行うとよいでしょう。
貯蓄型保険
貯蓄型保険とは、毎月の掛け金によって、保障を得ながらも、貯蓄もできる保険を指します。保険料の一部が積み立てられて、満期時や解約時に、お金が受け取れる点が「掛け捨て型保険」とは異なる大きなメリットになります。
つみたてNISA
つみたてNISAとは、少額からの長期・積み立て・分散投資(低リスクで行う投資)を支援するための非課税制度で、投資初心者にとって、利用しやすい仕組みが特徴です。掛け金は「年間40万円まで」と決まっており、月々最大3万3333円を掛けられます。
iDeCo
iDeCoとは、自身が拠出した掛け金を、自身で運用して資産を形成する、非課税の年金制度です。65歳になるまで、掛け金を拠出できますが、60歳以降にならなければ、給付金を受け取れないことが注意点になります。
具体的な貯蓄目的と貯蓄額を設定しよう
年代によって、貯蓄額は当然変わるものの、貯蓄目的は、世帯を問わず、圧倒的に「老後への備え」であることが分かったと思います。そのうえで、自身の世代の貯蓄額を参考にしつつ、具体的な金額設定を考えれば、今後の貯蓄もスムーズにできるでしょう。
今の貯蓄は少ないかもしれない……と感じた方は、銀行預金だけではなく、つみたてNISAやiDeCoを検討するのもよいかもしれません。将来のために、お金のプランを立ててみるとよいでしょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和4年調査結果
単純集計データ
各種分類別データ 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和4年調査結果
単純集計データ
各種分類別データ 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー