更新日: 2023.07.08 貯金
45歳で「貯蓄300万円」は少ない? 年代別の「保有資産」や「預貯金」について解説!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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40歳代の金融資産保有額について
金融広報中央委員会が公開している、「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和4年調査結果」を見てみましょう。
本調査によると、40歳代の金融資産保有額の平均値は785万円で、中央値は200万円です。平均値はデータの値の合計をデータの総数で割った値、中央値はデータを大きさ順に並べた時に中央にくる値。10万円、50万円、1000万円を保有する3人がいたとして、平均値は353万円、中央値は50万円になります。
平均値ではどうしても特別大きな値の影響を受けてしまうので、このような統計では中央値について確認することが大切です。
また、785万円の内訳としては、預貯金が331万円で最も多く、次いで株式の151万円、生命保険の88万円と続きます。
冒頭の45歳で貯蓄300万円が多いのか少ないのかですが、中央値よりも多いため、40歳代の半分以上の人よりも金融資産を保有していると言えます。特別多いとは言いにくいですが、多いほうだと言えそうです。
各年代の金融資産保有額について
続いて、各年代における金融資産保有額について見ていきましょう。同調査において、年代別の平均値と中央値は図表1のとおりです。
図表1
年代 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
20歳代 | 185万円 | 20万円 |
30歳代 | 515万円 | 150万円 |
40歳代 | 785万円 | 200万円 |
50歳代 | 1199万円 | 260万円 |
60歳代 | 1689万円 | 552万円 |
70歳代 | 1755万円 | 650万円 |
合計 | 1150万円 | 280万円 |
金融広報中央委員会 (参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)各種分類別データ(令和4年)を基に作成
20歳代から年齢を重ねるほど金融資産保有額は増加し、70歳代が最も多いです。
金融資産非保有世帯も多い
同調査では、年代別の金融資産保有額を割合でも公開しています。40歳代について見ると、最も多いのは金融資産非保有世帯で、28.4%です。次いで多いのは100万円未満で12.0%ですので、あわせると40%以上の世帯が金融資産100万円未満です。
40歳代からでも、ポイントを踏まえて計画的に貯蓄しよう
今回の調査を見てみると、40歳代でも貯蓄ゼロが3割近くということで、仮に今、貯蓄がなくてもそこまで悲観的になる必要はないかもしれません。とはいえ、いざというときへの備えや老後の準備、子どもの教育費など、お金は可能な限り貯蓄しておきたいものです。
40歳代から貯蓄を始める場合、やみくもに気合だけでためることはおすすめできません。まずは貯蓄金額の目標を決め、毎月の収支状況を把握した上で支出を見直し、給与天引きでためて残りで生活するなど、計画的に貯蓄できるようにしましょう。
出典
金融広報中央委員会 (参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)各種分類別データ(令和4年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー