更新日: 2023.06.26 働き方
フリーランスで会社員並みに稼げる人は何割? 知っておきたい現実と手取りを増やす工夫
本記事では、フリーランスの実態を会社員と比較して詳しく解説します。フリーランスが手取りを増やす工夫についても触れるため、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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フリーランスの年収レンジ
(一社)プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の調査によると、フリーランスの年収は「200〜400万円未満」が最も多く27.9%です。続いて「400〜600万円未満」が20.9%、「200万円未満」が19.5%と約2割となっています。それ以上では「600〜800万円未満」が11.3%、「1000万円以上」が10.0%、「800〜1000万円未満」が8.9%とそれぞれ約1割です。
職種別にみてみると、エンジニア・技術開発系とコンサルティング系の約8割が、年収400万円以上となっています。一方で、クリエイティブ・Web・フォト系で年収400万円以上なのは約5割、通訳翻訳と出版・メディア系ではいずれも約4割にとどまっている結果です。
この結果は業務の単価差もありますが、後者は隙間時間でも携わりやすい職種であるため、稼働時間が短めの人も多いからであると予想されています。
フリーランスとして会社員並みに稼げる人の割合
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、令和3年正社員(正職員)の年収平均は508万円です。この値はフリーランスの年収レンジで、「400〜600万円未満」の20.9%の人に該当することになります。
ただし、フリーランス協会の調査で「10割すべてがフリーランスの収入である」と回答した人は76.5%となっているため、フリーランスとして会社員並みに稼げる人の割合は、実際のところ20.9%よりも低いといえるでしょう。
さらに、会社員並みの年収があっても、フリーランスの手取り額は会社員よりも低くなります。会社員の保険料は企業が半分負担してくれていますが、フリーランスは全額自分で納めなくてはなりません。また、会社員にはない個人事業税や、売り上げが1000万円以上で必要な消費税なども支払う必要がでてきます。
フリーランスが手取りを増やす工夫
フリーランスが手取りを増やすためには、所得を減らす工夫が必要です。所得を減らすことで、所得税・住民税・個人事業税の税率を軽減できます。
フリーランスは税金を納めるために確定申告を行いますが、そこで所得を減らす工夫をしましょう。確定申告は「白色申告」と「青色申告」のどちらかを選べますが、青色申告がおすすめです。青色申告をすると最大65万円の「青色申告特別控除」を受けられて、所得を減らすことができます。
また、所得は「売上-経費」で計算されるため、経費を正しく計上しましょう。業務に関連する支出であれば経費として計上できるため、小さなものでも細かく計上して課税所得を減らす工夫をしてみてください。
まとめ
フリーランスは自由度が高いという魅力がありますが、「仕事」というくくりでは収入を無視することはできません。会社員と同じように稼ぐためには、働き方からお金のことまですべて自分で考えて行動することが大切です。これまで知らなかった知識を一つひとつ学びながら、ワークライフバランスを整えていきましょう。
出典
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 フリーランス白書2023
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
国税庁 No.2070 青色申告制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー