更新日: 2023.06.24 その他家計
「ペットボトル飲料」を買うのをやめると、5年でいくら貯まる?「水筒持参」の場合と比較!
ただ、固定費の見直しはしっかりと腰を据えて検討する必要があり、手続きなどにも手間がかかります。やれば節約になることは頭で理解していても、実際にすぐ動き出すにはハードルが高いのが固定費の節約です。
そこで、簡単に取り組める節約として、ペットボトル飲料の購入をやめるという方法があります。毎日ペットボトル飲料の購入をしている場合、それをやめて自分で飲み物を準備すると5年間でいくらお金が貯(た)まるのか、シミュレーションしました。
執筆者:北村まほ()
成功する節約のカギは習慣化! 面倒なことを習慣に変えると節約につながる
手軽に購入でき、透明で残量が分かりやすく飲み終わったら捨てられる、大変便利なペットボトル飲料。例にもれずペットボトル飲料も値上がりが続いていますが、現在はコンビニエンスストアでは1本160円程度で販売されているものが多いです。
自分で飲み物を準備する手間と容器を洗う手間をかけるなら、ペットボトル飲料を購入したほうが良いと考える人もいます。しかし、「面倒なことはしたくないけれど、節約がしたい」と考える人も多いでしょう。
その「面倒なこと」も、習慣化してしまえば当たり前のことになります。飲み物の準備を面倒なことではなく当たり前のことにすることで、無理のない家計の節約につながります。
では、ペットボトル飲料を購入せずに自分で飲み物を準備した場合、いくらくらいの節約が期待できるのでしょうか。
5年間ペットボトル飲料を購入し続けるといくらになるのか
日本食糧新聞社によると、2021年10月~2022年3月までのPOSデータを集計した結果、日本茶・麦茶ドリンクカテゴリーでの売上が多かったのは「緑茶 伊右衛門PET」でした。
この緑茶の希望小売価格は160円(税込み)です。月20日間、1日1本購入すると仮定した金額のシミュレーションは以下のようになります。
【1ヶ月】
160円×1本×20日=3200円
【1年間】
3200円×12ヶ月=3万8400円
【3年間】
3万8400円×3年=11万5200円
【5年間】
3万8400円×5年=19万2000円
1本160円という小さな値段を積み重ねていくと、5年間でなんと19万2000円。大きな金額です。
自分で飲み物を準備した場合と比較
では、ペットボトル飲料を購入せずに自分で飲み物を準備した場合はどのくらいの金額になるのでしょうか。ステンレスボトルとお茶パックを購入して月20日間、自分で飲み物を準備すると仮定した金額のシミュレーションは下記の通りとなります。
ステンレスボトル購入費:3600円
パッキン年1回交換:330円
お茶パック 54袋入り(1袋で1リットル):330円(1パック約6円)
※お茶パックは1袋で2日分
【1ヶ月】
3円×20日=60円+ボトル代3600円=3660円
【1年間】
60円×12ヶ月=720円+ボトル代3600円+パッキン代330円=4650円
【3年間】
720円×3年=2160円+ボトル代3600円+パッキン代330円×3=6750円
【5年間】
720円×5年=3600円+ボトル代3600円+パッキン代330円×5=8850円
ペットボトルを購入した場合と比較すると、金額にして18万3150円(年間3万3750円)の差となります。
自分で飲み物を準備する場合は、お茶を作る、ボトルに入れる、ボトルを洗うなどの手間はかかりますが、ペットボトル飲料を購入し続けた場合と比較すると、5年で18万円以上の節約につながります。
まとめ
2022年10月にペットボトル飲料の値上げが行われました。値上げの理由としてはペットボトルの原材料高騰、物流にかかるコスト上昇や円高の影響などがあります。消費者側が対応できることは、工夫して家計の節約をすることです。
家計改善のための節約方法は数多くあります。また、人それぞれ節約できるものや方法が違います。生活の質が落ちてしまったり、心がわびしくなったりする節約は人生を楽しく過ごせなくなるためお勧めできません。
紹介したペットボトル飲料の購入の節約が、自分にとって楽しく続けられる方法であれば、節約術の1つとして試してみてはいかがでしょうか。
執筆者:石井麻理子
FP2級・AFP