更新日: 2023.06.20 家計の見直し
冷房は「つけっぱなし」のほうがお得って本当?使い方次第では逆効果かも!?
ダイキン工業株式会社では、エアコンをつけっぱなしにする場合と、こまめに消す場合とで、どちらがお得なのかを検証しています。今回はこの検証結果をもとに、どのようにエアコンを使えば、節約につなげられるのかをまとめました。
「電気代を少しでも安く抑えたい!」という方は、ぜひ最後までお読みください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日中は「つけっぱなし」のほうがお得!?
ダイキン工業株式会社の検証結果から、日中(9~18時)であれば「つけっぱなし」がお得、夜(18~23時)であれば「30分ごとに入り切り」したほうがお得との結果が出ました。
基本的に「つけっぱなし」のほうが、電気代はお得といわれる理由は、エアコンが運転を開始した直後の消費電力量が、一番大きいとされているからです。そのため、30分ごとに電源をオン・オフすると、起動時に電力が多く消費されるため、電気代が高くなります。
日中は、外と室内温度の差が広がりやすく、エアコンを起動する際の消費電力量が大きくなります。そのため「つけっぱなし」のほうが、電気代を安く抑えられるのです。
対して夜は、外気温が低いので、日中と比べて、起動時の消費電力量が小さくなったために「こまめに入り切り」したほうが節電につながったと考えられます。
この結果から、エアコンを使用する時間帯によって、使い方を変えるとよいといえるでしょう。
35分以上の外出なら、消したほうが消費電力量は少ない
エアコンを消している時間によっては「つけっぱなし」よりも「こまめに入り切り」するほうが、消費電力量は少なくて済みます。
ダイキン工業株式会社では、家庭での一日を想定して、そのスケジュールに合わせてエアコンをこまめに消した場合と、つけっぱなしの場合とを比べて、消費電力量にどのような違いがあるのかを検証しています。その結果を、図表1にまとめました。
図表1
9~23時での検証結果 | つけっぱなし | こまめに入り切り |
---|---|---|
消費電力量(キロワットアワー) | 5.7 | 4.4 |
電気代 | 171円 | 132円 |
※電力料金単価を30円/kWhとして計算した場合
※筆者作成
検証結果から、生活に合わせて、エアコンをこまめに消したほうが、消費電力量を抑えられることが分かりました。この差は、エアコンを消している時間によるといえます。日中は35分以上の外出時に、夜は18分以上の外出時に、エアコンを消したほうが、消費電力量を抑えられました。
1件目の検証結果と併せて考えると、日中に35分以上外出する場合は、エアコンを消したほうが、電気代の節約が期待できるといえるでしょう。
ライフスタイルに合わせたエアコンの使い方で節約できる
今回の検証で、エアコンは、使用する時間帯や使い方によって、電気代が変わることが分かりました。
そのため、必ずしも「つけっぱなし」のほうがお得というわけではないといえるでしょう。
35分以内のちょっとした外出時や、外が暑い日などは、つけっぱなしで過ごすことで、消費電力量を抑えて、電気代を節約できます。自分のライフスタイルに合わせた使い方で、賢く節約しましょう。
出典
ダイキン工業株式会社 空気のお悩み調査隊がゆく mission5-1「つけっぱなしがお得という説は本当なのかを検証せよ!」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー