更新日: 2023.06.20 家計の見直し
エアコンと扇風機の併用で、快適に過ごそう!「電気代節約」に効果的な扇風機の使い方とは?
環境省では、夏の冷房時に設定温度を1度高くすることで、約13%(約70ワット)の消費電力を削減できるとしています。しかし、設定温度を上げると「涼しくならないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
そこで、おすすめするのが、扇風機との併用です。扇風機を併用することで、涼しい風をムラなく循環させられるため、室温を効率よく下げられます。
今回は、エアコンと扇風機を併用することで、どれだけ電気代を安くできるのか、検証しました。扇風機をうまく活用することで、電気代を抑えつつ、快適に過ごせるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
エアコンと扇風機を併用すると、どれだけ節約できるのか?
エアコンのみ使用した場合と、エアコンと扇風機を併用した場合の電気代を比較してみましょう。なお、エアコンと扇風機の電気代を求める際の計算式は、以下の通りです。
1時間あたりの消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)
※東京電力エナジーパートナーの電力量料金単価:30円/キロワットアワーとする
また、今回は以下の条件のもとで、計算します。
●エアコンの消費電力は600ワット
●扇風機の消費電力は30ワット
●8時間稼働
【エアコンのみの場合】
まずは、エアコンを27℃に設定して、稼働した場合の電気代を計算してみましょう。
600(ワット)÷1000×8(時間)×30(円/キロワットアワー)=144
1日あたり144円、1ヶ月で約4320円の電気代がかかります。
【エアコンと扇風機を併用した場合】
次は、エアコンと扇風機を併用した場合の電気代を求めましょう。ここでは、エアコンの設定温度は28℃とするため、先ほどよりも約13%の電力を削減できます。そうすると、エアコンにかかる電気代は、約125円です。
扇風機の電気代を計算してみましょう。
30(ワット)÷1000×8(時間)×30(円/キロワットアワー)=7.2
扇風機のみの電気代は、1日あたり約7円、1ヶ月で約210円です。
エアコンと扇風機の電気代を合わせると、1日あたり約132円、1ヶ月で約3960円です。
この結果から、エアコン(27℃設定)のみの場合と、エアコン(28℃設定)と扇風機を併用した場合では、月に360円の電気代が節約できることが分かりました。
※今回は、エアコン起動時の消費電力量を計算していないため、あくまで目安の電気代となります。
電気代節約に効果的な扇風機の使い方
エアコンと扇風機を併用することで、電気代を節約できることが分かりました。
そこで、より効果的に、扇風機を活用する方法をご紹介します。
エアコン使用時は風下に置く
エアコンの風を効率よく部屋全体に回すには、扇風機の置く位置が重要です。
エアコンの風下に扇風機を置き、エアコンと向かい合うようにします。扇風機の頭を天井側に向けることで、エアコンから出る涼しい風を上に送れます。
こうすることで、エアコンと扇風機から出る風が合わさり、部屋の空気が循環して、温度が均一になるのです。さらに、部屋の中に気流が生まれることで、体感温度も下がるとされていますので、涼しいと感じやすくなるでしょう。
扇風機の前に凍らせたペットボトルを置く
寝ているときには、エアコンを使いたくない人もいるでしょう。その場合は、扇風機の前に凍らせたペットボトルを置くと、周囲の空気が冷やされて、風が涼しくなります。
すると、エアコンをつけなくても室温が下がるため、電気代の節約につながります。さらに、涼しく感じることで、暑さによる寝苦しさも軽減するでしょう。
エアコンと扇風機を併用して節約しつつ快適に過ごそう
エアコンの設定温度を上げれば、電気代は節約できますが、それで涼しくなるかが気になる人は、扇風機を併用するとよいでしょう。効率よく部屋全体が冷やされて、電気代も安く抑えられます。
さらに、夜寝るときなどのエアコンを使いたくない場面でも、扇風機の使い方を工夫することで、快適に過ごせます。
この夏はぜひ、エアコンと扇風機を、一緒に使ってみましょう。
出典
環境省 みんなで節電アクション!「家庭でできる節電アクション」
東京電力エナジーパートナー株式会社「料金単価表‐電灯(従来からの料金プラン)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー