更新日: 2023.06.19 その他家計
「水流しっぱなし」で手洗いうがいをした場合、年間で「7200円」の無駄に!?
筆者宅がそうです。「もったいない!」と何度声をかけたことでしょう。そこで本記事では、手洗いうがい時に無駄にしている水道代を計算してみたいと思います。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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手洗いうがいに使っている水の量
東京都水道局が公表している情報によると、水を1分間流しっぱなしにした場合の使用量は約12リットルとなっています。これを手洗いうがいにかかる所要時間に乗じて使う水の総量を計算してみましょう。
手洗いで使う水は約12リットル
厚生労働省の機関である国立医薬品食品衛生研究所によると、手洗いの時間・回数による効果は図表1のとおりとなっています。
図表1
国立医薬品食品衛生研究所 ノロウイルスによる食中毒の現状と対策について
本記事では、最も効果が示されている「ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返す」で計算してみましょう。水栓の操作やハンドソープを付けるなどの細かい所要時間は10秒と仮定します。
(10秒もみ洗い+15秒すすぎ)×2回+10秒=60秒(1分)
約12リットル×1分=約12リットル
うがいで使う水は約15リットル
日本赤十字社が推奨している効果的なうがい方法は図表2のとおりです。
図表2
日本赤十字社 効果的なうがいの仕方 咳エチケット
ガラガラうがい自体にかかる時間は1回当たり15秒、それを3回繰り返すように記載されています。水をコップに入れて口に含み、吐き出すなどにかかる時間は1回当たり10秒としましょう。
(ガラガラうがい15秒+雑時間10秒)×3回=75秒(1.25分)
約12リットル×1.25分=約15リットル
手洗いうがいに使っている水の量のうち無駄分は約21リットル
水を流しっぱなしで手洗いうがいをした場合の水の使用総量は約27リットルという計算になりました。このうち、水を流す必要がある時間は手洗い時の「流水で15秒すすぎを2回繰り返す」のみです。水量にすると約6リットル(約12リットル×0.5分)です。
なお、ハンドソープを付ける前に手を濡(ぬ)らすための水、うがい時のためにコップに入れる水は少量のため、本記事では加味しないものとします。
つまり、約27リットルから約6リットルを差し引いた約21リットルは、流しっぱなしによる無駄づかい分ということになります。
無駄分にかかる水道代
最後に、無駄に流している分の水道代を計算してみましょう。1リットル当たりの単価は、東京都水道局が試算に用いている0.24円を使用します。
約21リットル×0.24円=約5円
水を流しっぱなしで手洗いうがいをすると、1回当たり約5円を捨てている計算になりました。4人家族で全員が水を流しっぱなしにすると、最低でも1日当たり4回で約20円、1ヶ月で120回の約600円にもなります。
思った以上に大きな損失ではないでしょうか。年間にすると約7200円にまで膨れ上がります。
まとめ
水を流しっぱなしで手洗いうがいをすると、1回当たり約5円の水道代を無駄に支払っている計算になりました。
1ヶ月で約600円、年間で7200円を無駄にしていることを家族に話してみてください。具体的な金額を知れば、「改善しよう」という気が起きるかもしれません。
出典
東京都水道局 水の上手な使い方
国立医薬品食品衛生研究所 ノロウイルスによる食中毒の現状と対策について
日本赤十字社 効果的なうがいの仕方 咳エチケット
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー