更新日: 2023.06.18 貯金
手取り19万、「ボーナス」以外の貯蓄ができません…どうすればお金が貯まりますか?
同じ年間収入だったとしても、ライフスタイルや家族構成によって貯蓄のしやすさは変わってきます。年間収入300万円未満の人はどれくらいの割合を貯蓄に回しているのかも気になるところです。
貯蓄を殖やすコツや年間収入300万円未満の人の貯蓄事情について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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貯蓄ができない人の特徴
貯蓄ができない理由はどこにあるのでしょうか。
・貯蓄する目標や金額が明確になっていない
いつまでにいくらの金額を貯蓄したいと明確な目標がないと、貯蓄しなければという意志が弱くなり、あるお金をあるだけ使ってしまいがちです。
・何に支出しているのかが分かっていない
何にどれくらいの金額を支出しているかが分かっていなければ、家計を修正することは難しいです。衝動買いや無駄な出費が多いと貯蓄に回すお金はなくなってしまいます。
・余ったお金を貯蓄に回そうと考えている
お金が余れば貯蓄しようと考えていると、結局余らず使い果たしてしまいがちです。
毎月貯蓄をするためのポイント
毎月貯蓄するために心がけると良いポイントを紹介します。
・貯蓄の目標を定める
貯蓄の目標や期限を定めることで、月々に換算してどれくらいの金額を貯蓄に回す必要があるかが見えてきます。
・家計簿をつけて何に支出しているかを把握する
家計簿をつけて、何にお金を使っているのかを把握します。住居費や通信費など毎月支払う固定費が節約できると家計に余裕が出てくるので、無駄なものはないかを考えてみましょう。家賃が高い場合は家賃の安い家に引っ越しを検討する、携帯電話代の節約法として格安SIMに乗り換えるなどの手だてがあります。コンビニで飲み物を買う代わりにマイボトルを持参することも効果的です。
・先取り貯金をする
毎月決まった日に給与振込口座から貯蓄用口座に一定の金額を振り込みする手続きを取り、残った金額で生計を立てるようにしましょう。ただし、あまり無理な金額を貯蓄に回してしまうと生活を圧迫しかねないので、最初は少額から始め、余裕が出たら金額を増やすようにすると良いです。
貯蓄の目標額をどれくらいに設定すれば良いのか
単身世帯と2人以上世帯では、年間収入に対してどれくらいの割合の貯蓄を行っているのでしょうか。「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」の「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)」によれば、年間収入が300万円未満の人のうち、51.3%は貯蓄しなかったと答えています。
一方、貯蓄の割合は手取りの10~15%未満の人が最も多く11.9%でした。貯蓄しなかった人も含めた年間収入に対する貯蓄の平均割合は9%となっています。
「家計の金融行動に関する世論調査[2人以上世帯調査](令和4年)」によれば、年間収入が300万円未満の2人以上世帯では53.1%が貯蓄しなかったと答えました。また、貯蓄した世帯では手取りの5~10%未満が12.3%と最も多くなっています。貯蓄しなかった人も含めた年間収入に対する貯蓄の平均割合は7%でした。単身世帯より2人以上世帯のほうが、より貯蓄しづらい状況になっています。
これらの結果から、年間収入300万円未満の場合は、世帯の人数などで状況は異なるものの、手取りの5~10%を目標にすると良いでしょう。
無理のない貯蓄計画を立てて実行しよう
年間収入300万円未満の人は、単身世帯も2人以上世帯も半数以上が貯蓄していないと答えています。一方、年間収入の35%以上を貯蓄に回している人は単身世帯で7.6%、2人以上世帯で4.3%との結果が出ました。
ライフスタイルや家族構成などが関わるため一概には言えませんが、工夫次第で貯蓄をふやすことはできるでしょう。貯蓄する目標や期限を明確にして月々の貯蓄額を決め、先取り貯蓄をして残ったお金で生活することがおすすめです。
ただし、あまり無理な金額を設定すると生活を圧迫してしまうので、最初は無理なく始められる貯蓄額設定にすると良いでしょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー