更新日: 2023.06.12 ライフプラン

ローン完済後の老後のお金の使い方と知っておきたい注意点

ローン完済後の老後のお金の使い方と知っておきたい注意点
住宅ローンを完済したあと、生活はどのように変わるでしょうか。ローン完済後は、家計の見直しや、ライフプランの修正を考えるうえでの、重要なタイミングです。無計画に余裕資金を使うのではなく、その後に発生する費用を認識して、十分に検討する必要があります。
 
本記事では、住宅ローン完済後の、余裕資金の効果的な活用方法、知っておきたい注意点などを紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ローン完済後に検討するべきなのは?

毎月の支払いがなくなったあとに、資金をどう使うかは、慎重に検討する必要があります。住宅ローン完済時の年齢にもよりますが、50代で完済する方が多い傾向にあります。長期間の負担から解放されることで、その後のマネープランに余裕ができることは間違いありません。
 
ただし、子どもの教育資金や、親などの介護費用、住居メンテナンスの費用など、個人差はあれど、今後必要になる出費も考えられますので、すぐさま余裕資金として、無計画に使わないほうが賢明です。
 

ローン完済後も発生する費用

住宅ローンの完済後、新たに発生する費用があります。主に住居関連費ですが、初めての経験である場合には、銀行や不動産会社の担当者に相談することをおすすめします。必要な費用をリストアップして、発生時期などを確認していきましょう。
 

住居関連費

毎月の支払いはなくなりますが、固定資産税が毎年発生します。マンションの場合は、管理費、修繕積立金、駐車場代などの支払いがあります。金額は物件によって異なりますが、およそ数万円です。
 
一戸建て住宅であっても、将来のメンテナンスに備えて、準備が必要です。いずれにしても、10年後、20年後には、定期的な修繕費用やリフォーム費用などで、まとまった資金が必要となりますので、計画的に備えていきましょう。
 

生命保険などの見直し

住宅ローンを完済すると、団体信用生命保険が満期終了となります。団体信用生命保険の保障を重視していた場合には、別途契約していた生命保険や医療保険の見直しが必要となります。医療全般、ガン、生活習慣病、先端医療に対する保障など、自分や家族に必要な保険契約を検討しなければなりません。
 

ローン完済後のお金の使い方

ローンを完済しても、住居関連費を中心に、さまざまな費用が発生してきます。個人差は大きいですが、子どもの教育資金のことも、十分に検討すべき項目です。子どもには、可能な限り好きなことをさせたいと考えるのであれば、しっかりと準備する必要があります。
 

子どもの教育資金

子どもの進学のタイミングにもよりますが、ローン完済後に進学期を迎える場合は、少しでも多くの資金を準備する必要があります。まだ数年先ということであれば、計画的に、まとまった資金を貯めておくこともできるでしょう。
 

老後の生活資金

一般的に、住宅ローンの返済期間と、子育ての期間は重複することが多くなっています。住宅ローンと教育資金のために、老後の生活資金が十分に準備できていないという人も多いのではないでしょうか。今まで、ローン返済に回していた分を、全額とはいかなくても、老後の生活のために貯蓄するという選択肢もあります。
 

老後に向けた資産形成

ローン完済後に発生する、さまざまな費用を考慮したうえで、余裕があるようであれば、老後に向けた資産形成を目指して、投資を始めることもおすすめです。ローン返済や教育資金のために、これまで投資できなかった人でも、チャレンジしてみる価値はあります。
 
投資は、基礎から知識を身に付け、リスク回避を適切に行えば、人生を実り多きものにしてくれます。専門的な知識が必要なリスクの高いものよりも、安定した収益が得られるものを選ぶとよいでしょう。
 

趣味などの生きがいのための資金

ローン完済まではと、我慢してきた自分の趣味や、家族旅行、車の買い替えなどに使いたいという人も多いのではないでしょうか。これまで頑張ってきた自分や家族に、ご褒美をあげるという意味でも、楽しむためにお金を使うことは、無駄なことではありません。ただし、今後のライフプランと必要な資金について、家族とよく話し合って、計画的に使うべきです。
 

ローン完済後の余裕資金は効果的に使おう

ローン完済の喜びから、つい無駄遣いをしてしまうことが少なくありません。完済する1年くらい前から、ライフプランを見直して、余裕資金の使い道を、慎重に検討することをおすすめします。ライフスタイルや家族構成などを考慮して、自分や家族にとって、効果的な使い道を選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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