更新日: 2023.06.09 働き方
【賃金引き上げ問題】「給料が上がらない」時代におすすめのキャリアアップ術とは?
一方、中小企業への波及については、いまだ不透明であるのが現状です。上昇傾向にはあるものの、景気の回復を見定める企業が多いとみられています。そんななか、自身のキャリアアップによって、給料アップを目指す人も増加傾向にあります。
今回は、キャリアアップの意味や、その具体的方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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賃金引き上げの動向
これまで、年功序列の考え方が一般的であった日本では、多くの企業が賃金引き上げには消極的でした。ところが、2022年12月に、日本労働組合総連合会(連合)が、春闘での5%の賃金引き上げの要求を決定したことをきっかけに、5%以上の賃金引き上げを発表する企業が相次ぎました。
昨今の労働市場は、少子高齢化の進行で、人手不足が慢性化していることや、優秀な人材を確保するための獲得競争が、激化していることなどが課題とされています。賃金引き上げへの対応は、優秀な人材や、専門的スキルを持つ人材を、早期に確保したいという、各企業の採用行動が要因です。
政府の賃金引き上げ支援事業、賃金引き上げ促進税制などの後押しからも、大きく影響を受けています。キャリアアップや人材確保のための助成金、従業員の給与や教育訓練費をアップさせると、法人税の税額控除ができるという思惑があります。
キャリアアップとは?
キャリアアップとは、自分の経験や能力を磨き、業務遂行能力を高めることをいいます。これからの働き方を自分自身で選択し、必要な知識や技術の習得に励むことで、将来なりたい理想の姿をかなえていくものです。
収入を増加させるには、キャリアアップが欠かせません。例えば、仕事で具体的な成果を出すことで、会社への貢献度や上司の評価が高くなり、結果的に給料のアップにつながる可能性があります。
キャリアアップするための方法
自分の仕事をただ無難にこなしているだけでは、収入アップは望めません。自分自身の将来のために、今まで以上の成果を出すことや、スキルアップを図るための行動を起こす必要があります。
では、具体的に何から始めたらいいのでしょうか。キャリアアップのための具体的な方法を紹介していきます。
現職でキャリアアップする
現在の会社や仕事でも、キャリアアップは可能です。例えば、今後のキャリアアップについて、信頼のおける上司に相談するとか、新たなプロジェクトなどへの参加を希望する、新たな仕事に取り組む、業務スキルを身に付けることなどが挙げられます。こうした、身の回りのことに少し積極的になることで、キャリアアップを目指すことができます。
資格取得によるスキルアップを図る
会社によっては、特定の資格取得により、昇進や昇給を認めている場合があります。興味がある人は、遠慮をしないで、人事担当者に確認してみましょう。業務に直結する資格を取得することで、自身のモチベーションが上がったり、会社での評価がアップしたりする可能性が高くなります。
転職でキャリアアップする
新たなスキルや業務経験を重ねるために、転職するという方法もあります。自分の理想とする将来像を追い求めるために、新しい職場の環境で、スキルを磨くという選択です。自分にとって最適な進路を選択できれば、キャリアアップがしやすくなります。
ただし、安易に転職してしまうと、自分のこれまでのキャリアを生かせないというリスクもあります。リスクを回避するためには、自分の将来像を明確化して、今とのギャップを把握するなど、しっかりと準備をしたうえで、転職活動を行いましょう。
キャリアアップで評価も給料もアップさせよう
今後も、賃金引き上げの傾向が続くとしても、自分自身の収入がアップする保証はありません。多力本願では、将来の理想像に近づくことはできませんので、自分を磨いていくことで、スキルを身に付け、キャリアアップを目指しましょう。
自分自身の市場価値を高めていけば、結果として、収入アップにつながる可能性が高くなります。将来的に転職する場合でも、実力さえ持っていれば、高収入も夢ではありません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー