更新日: 2023.06.07 その他家計

ランチに「手作り弁当」は本当に節約になる? 調理や片付けなど「コスパ」も検証!

ランチに「手作り弁当」は本当に節約になる? 調理や片付けなど「コスパ」も検証!
物価高騰が止まらない今、食費を節約したいと考えている人は多いのではないでしょうか。食費の中でも特に節約しやすいのが、毎日の昼食代です。ランチをいつも外食で済ませていた人が、職場に手作り弁当を作ってもっていく場合、本当に節約になるのでしょうか。
 
本記事では、手作り弁当にかかる費用やどれくらい節約になるのか、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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手作り弁当にかかるコストはいくら?

マルハニチロ株式会社が行ったアンケート調査によると、お弁当1食あたりにかかる材料費は平均256.5円です。回答の詳細を見ると、「100円~200円未満」と回答した人が24.4%、「200円~300円未満」と回答した人が29.2%、「300円~400円未満」と回答した人が26.8%という結果となりました。
 
お弁当作りにかける時間について質問したところ、平均所要時間は約21分で、お弁当作りのために6時台に起床している人が約半数もいました。材料費のみではなく、調理や片付けの手間も考える必要があります。お弁当作りに約20分、調理器具や食べ終わったお弁当箱を洗うのに約10分かかるとします。
 
仮に自分の時給が1000円の場合、1回のお弁当作りに約500円分の労力を費やしていることになります。このことから、手作り弁当1食分には256.5円(材料費)+約500円(お弁当作りにかかる約30分間の時給)=約756.5円のコストがかかると考えられます。
 

テイクアウト弁当との比較

手作り弁当が本当に節約になるかを考えるために、続いてはテイクアウト弁当や外食にかかるコストを解説します。全国農業協同組合連合会(JA全農)が行ったアンケート調査によると、テイクアウト弁当を購入する人の7割以上が1食あたり600円未満に抑えていることが分かりました。テイクアウト弁当の価格を1食600円とし、お店まで往復で約10分かかるとします。
 
テイクアウト弁当1食分には、600円(購入費)+約167円(テイクアウト弁当を買いに行く約10分間の時給)=767円のコストがかかります。単純に材料費と購入費を比較すると、手作り弁当のほうが圧倒的にコストパフォーマンスがよいです。ただし、手作り弁当にかかる手間を時給換算すると、コストはテイクアウト弁当とほぼ変わりません。
 

手作り弁当の材料費を節約するアイデア

冷凍食品はお弁当のおかずとして便利ですが、昨今の物価高騰を受けて冷凍食品も軒並み値上げされています。そこで、冷凍食品を使うのではなく、チルドのおかずを使って節約してはいかがでしょうか。
 
例えば、チルドシュウマイは10個で100円前後のものもあり、冷凍シュウマイを購入するよりも安く済む場合があります。チルドシュウマイは冷凍しておけば、冷凍シュウマイと同じ感覚で使用できます。前日の食事の残り物や作り置きしたおかずを活用するのもおすすめです。時間があるときに常備菜をまとめて作っておけば、お弁当箱に詰めるだけであっという間に1品が埋まります。
 

手作り弁当はコストパフォーマンス抜群

手作り弁当1食あたりにかかる材料費は、平均256.5円です。手作り弁当は、外食やテイクアウト弁当と比較するとコストパフォーマンスがよいといえます。ただし、お弁当作りには調理や片付けなどの手間がかかります。手間の分を時給換算すると、テイクアウト弁当とほぼ変わらないため、注意しましょう。手間を考えなければ、手作り弁当はコストパフォーマンス抜群です。
 

出典

マルハニチロ株式会社 お弁当に関する調査2018

全国農業協同組合連合会 現代人のお弁当事情に関するアンケート

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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