更新日: 2023.06.06 その他家計

部屋干しは「除湿器」と「エアコンの除湿機能」のどっちがお得? それぞれの電気代を比較

部屋干しは「除湿器」と「エアコンの除湿機能」のどっちがお得? それぞれの電気代を比較
6月になると梅雨入りし、洗濯物を部屋干しすることも増えるのではないでしょうか? 部屋干しする際に気になるのが「除湿器」と「エアコンの除湿機能」の電気代はどちらがお得なのか、というところです。
 
そこで本記事では、除湿器とエアコンの除湿機能の電気代はどちらがお得になるのかについて紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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除湿器には種類がある

除湿器は湿度を下げることを目的とした機器ですが、主に3種類あります。コンプレッサー型、デシカント型、ハイブリッド型です。それぞれ特徴があり、電気代も変わってきます。
 
電気代については全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(税込)を基に計算します。計算式は消費電力÷1000×目安単価31円です。
 

コンプレッサー型

コンプレッサー型はエアコンの除湿機能とほとんど同じ仕組みで除湿するタイプの除湿器です。吸い込んだ空気を冷やすことで空気中の水分を結露させます。空気中の水分量が多いほど効果的なので、梅雨時や夏場などの多湿の場合に力を発揮する除湿器です。
 
しかし、反対に冬場などの乾燥している場合は力を発揮しにくいタイプと言えます。アイリスオーヤマの「衣類乾燥除湿機コンプレッサー式」は消費電力が60Hzの場合、184Wなので電気代は約5.7円です。
 

デシカント型

デシカント型は空気中の水分を吸着させ、ヒーターの熱で乾かした空気を排出する除湿器です。ヒーターの熱で空気中の水分を乾かすので、冬場でも除湿機能が落ちません。アイリスオーヤマの「サーキュレーター衣類乾燥除湿機」は消費電力が590Wです。電気代は約18.2円なので、コンプレッサー型と比べて高いと言えます。
 

ハイブリッド型

ハイブリッド型はコンプレッサー型とデシカント型の両方の機能を備えた除湿器です。季節に関係なく活躍が見込めます。
 
パナソニックの「ハイブリッド方式衣類乾燥除湿機」は、消費電力が定格除湿で185W、最大除湿で555Wです。電気代はそれぞれ約5.7円、約17.2円となります。使い方次第ではコンプレッサー型と同等の電気代になることがわかりました。
 

エアコンの除湿機能

エアコンの除湿機能は、コンプレッサー型とほとんど同じ仕組みで除湿をしています。吸い込んだ空気を冷やすことで空気中の水分を結露させ、水分を排出する仕組みです。
 
また、エアコンの除湿機能は、機種によって除湿のみを優先する「再熱除湿」という機能もあり、こちらについては電気代が冷房の場合よりも高くなってしまいます。除湿機能のみの電気代についてはデータがありません。そこで、エアコンの消費電力を参考に、やや高くなると考えるとよいでしょう。
 
パナソニックの「LXシリーズ」の消費電力は297Wなので、電気代は約9.2円です。再熱除湿を使用する場合は、ここからさらに電気代が高くなると考えてみてください。
 

除湿を優先したい場合は除湿器がおすすめ

エアコンはあくまで冷房と暖房がメインの家電なので、除湿を優先したい場合は、機能面や電気代のことを考えると除湿器の方がおすすめです。
 
しかし、エアコン1つで多くのことを賄える点は魅力です。湿気の多い梅雨時や夏場はエアコンの除湿機能も効果的なので、うまく活用していきましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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