更新日: 2023.06.02 その他家計
「レーシック手術」は何年で元が取れる?コンタクト料金と比較してお得を検証
レーシック手術は保険適用外ですが、コンタクトレンズや眼鏡にかかる長期的な費用を考えると、決して高額なものではありません。
また、視力が回復して、裸眼でもクリアに見えるようになり、コンタクトレンズや眼鏡をつける手間から解放されるメリットは大きいでしょう。
そこで今回は、レーシック手術の費用相場と、コンタクトレンズにかかる費用との比較をご紹介します。どれくらいで、レーシック治療にかかった費用の元が取れるのか、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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レーシック手術の費用相場
レーシック手術は、視力矯正を目的とした治療ですが、自由診療に含まれるために、健康保険の適用外になり、費用は全額自己負担になります。
図表1より、2023年5月現在、レーシック手術にかかる費用の相場はおよそ15〜46万円と分かります。
図表1
クリニック名 | 両眼の手術代 (税込み) |
定期検診代 | アフターケア |
---|---|---|---|
先進会眼科 | 19.8~39万円 | ◯ | ◯ |
新宿近視クリニック | 15.4〜26.4万円 | ◯ | ◯ |
森井眼科医院 | 24.86万円 | ―― | ―― |
みなとみらいアイクリニック | 36〜46万円 | 別途 (1200〜3000円) |
◯ |
冨田実アイクリニック銀座 | 23.98〜33万円 | ―― | ―― |
※筆者作成
両眼の手術で20万円台からのところが多く、選択する術式・アフターケアによっても費用が異なります。
両眼の手術代に、定期検診やアフターケア(合併症になったときの手術代)の費用が含まれる場合は、上記表内で◯で表記しています。
極端に費用が安いレーシック手術は、万が一問題が発生した場合のことも踏まえて、慎重に選びましょう。
コンタクトレンズにかかる年間費用
コンタクトレンズを使用する場合は、以下の費用がかかります。
●眼科での検査
●コンタクトレンズ
●ケア用品
眼の検査は、コンタクトレンズの初回購入時・定期検診・眼の不調時に必要です。定期検診は3ヶ月ごとが望ましいといわれており、年間費用はおよそ2500〜3500円。
コンタクトレンズ自体にかかる費用の目安は以下のとおりです。
図表2
期間 | 1Day | 2Week | 1Month |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 1万2400〜1万7600円 | 5000〜7000円 | 6600円 |
12ヶ月 | 4万9600円〜7万400円 | 2万〜2万8000円 | 2万6400円 |
※筆者作成
「メニコン」「SEED」「J&J」「アルコン」の商品価格を参考にしています。乱視・遠近両用のコンタクトレンズは値段が高く、1Dayで年間5万9400〜9万6000円。
一方、2Weekや1Monthのコンタクトレンズは、1Dayや近視・乱視用に比べると安いですが、洗浄液・保存液などのケア用品が必要になります。
コンタクトレンズのケア用品代に年間8000円ほどかかるとすると、定期検診代を含めたコンタクトレンズの費用相場は、年間3万500〜8万1900円です。
レーシックの手術代は何年で元が取れる?
レーシック手術の費用相場は15〜46万円、コンタクトレンズの年間あたりの費用相場は3万500円〜8万1900円のため、長くても約15年あれば元が取れる計算になります。
乱視または遠近両用の1Dayコンタクトレンズであれば、費用を高くみると、5年ほどで元が取れることから、レーシック治療は長期的にみるとお得でしょう。
ただし、強度の近視・乱視である場合は、1年以内に近視に戻ってしまう可能性がゼロではありません。
1%前後ですが、角膜の炎症・角膜のシワによる視力低下や、一時的なドライアイなどが生じる可能性もあります。治療効果だけではなく、近視の戻りや合併症についても理解したうえで、治療を検討しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー