更新日: 2023.05.17 その他家計

物価の優等生「卵」が高騰。一般人が代替卵で節約することは可能?

物価の優等生「卵」が高騰。一般人が代替卵で節約することは可能?
スーパーの店頭に並ぶ卵パックの価格、本当に高くなりましたよね。鳥インフルエンザの感染拡大で卵の供給が不足していることから、卵の価格が高騰しています。
 
外食チェーンの間では、卵を使ったメニューの休止や変更の動きが、一段と広がっています。外食大手100社のうち、卵を使ったメニューを休止した企業は、少なくとも28社にのぼり、全体のおよそ3割に拡大しています。
 
そうした中、「代替卵」というものをよく聞くようになりました。そこでこの記事では、今話題の代替卵とはどんなものなのか、また私たち一般の消費者でも利用できるのか、紹介していこうと思います。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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卵の価格と急騰

数十年、小売価格がほとんど変わらないことから「物価の優等生」といわれてきた卵の価格が、いま高騰しています。
 
JA全農グループのJA全農たまご株式会社が発表している2023年5月17日最新のデータによると、地域差は多少ありますが、Mサイズの卵1キロあたり350円前後となっています。
 
スーパーなどで、これまでMサイズの卵が10個入り100円台で購入できていたころと比べると、3倍以上値上がりしています。
 
株式会社帝国データバンクが2023年3月に行った調査によると、外食大手100社のうち、卵を使ったメニューの休止・休売は少なくとも18社にのぼり、全体の2割に拡大しています。この先も卵の値段は上がり続けるのでしょうか。
 

注目を集める代替卵はお得なの!?

そんな中で「代替卵」というものが注目を集めています。卵の代わりになるものとは、一体どういうものなのでしょうか? 大手食品メーカーから「代替卵」商品が発売されています。
 

A社の代替卵

A社から販売されているのは、スクランブルエッグ風の「代替卵」商品です。豆乳加工品をベースに、大部分を植物由来の原材料で作ったもので、卵不使用にもかかわらず、見た目は半熟卵になっているのが特徴です。
 

B社の代替卵

B社から販売されているのは、原材料に大豆を使用せず、ニンジンと白いんげん豆を主な原材料にしたものです。こちらも見た目は半熟卵のようになっています。
 

気になるお値段

上記2商品の値段を見てみましょう。A社のスクランブルエッグ風(内容量60g)の参考小売価格は214円(税込)。B社の商品は、オンラインショップでまとめて10袋買った場合の価格は、1袋(内容量130g)460円(税込)です。
 
Mサイズの卵1個が約50グラムといわれていますので、値段だけを考えると代替卵の方が圧倒的に割高だといえるでしょう。
 

まとめ

卵の高騰が続いており、代替卵も注目されています。豆類など植物由来の原材料で作られている代替卵ですが、値段だけをみるとMサイズの卵よりも割高のようです。
 
節約のことを考えると、卵の代わりとしてそのまま代替卵を使用するよりも、料理に使う卵の数を減らしたり、ほかの食材でかさ増しをしたりした方がよいかもしれません。
 
しかし代替食品は、環境負荷の軽減や食糧危機の解決など、さまざまなメリットもあります。毎日食べるのではなく、食材の1つとして選択肢に入れてもよいでしょう。
 

出典

JA全農たまご株式会社 相場情報
株式会社帝国データバンク 「上場主要外食 100 社」卵メニュー休止状況調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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