更新日: 2023.05.17 家計の見直し
「食費」は工夫次第で節約が可能! 1ヶ月あたり2万円減らすコツとは?
本記事では、日本人の食費のデータを参照しながら、1ヶ月あたりの食費の2万円削減を目指すために取り入れたい方法やコツを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1ヶ月あたりの食費は6万円超え
まずは、総務省統計局の「家計調査(2022年)」の結果から、日本人の食費の平均をみていきましょう。
調査結果によると、1世帯における1ヶ月あたりの食費の平均は約6万3000円となっています。単純に12ヶ月分として計算すると、年間に約75万6000円も食費として使っていることになり、決して小さな額ではありません。工夫して少しでも減らしたいと考えるのは当然といえます。
・調理食品だけで約1万円
家計調査の結果によれば、食費のうちもっとも多くの割合を占めているのが「調理食品」です。平均で1世帯1ヶ月あたり約1万円となっています。調理の手間を省くために調理食品に頼る家庭が多くあることがうかがえるでしょう。
そのほかでは、主食となる「穀類」が約5000円という結果でした。「米」が1221円であるのに対し、「パン」が2142円、「麺類」が1264円と、米よりもパンや麺類の消費額のほうが高くなっています。「魚介類」は約4500円、「肉類」は約5800円と、これらも高い割合を占めています。
・外食も約1万円
食費のなかで、調理食品の次に多い割合を占めているのが「外食」です。その額は1ヶ月あたり9781円となっています。これには「学校給食」も含まれており、給食費を除いた「一般外食」は9271円という結果でした。それでも、多くの世帯が毎月外食に約1万円かけていることが分かります。
食費を減らすコツを紹介
食費を減らしたくても、食べることをやめるわけにはいきません。工夫や努力により無駄をなくすことが、食費節約の第一歩です。1ヶ月あたりの食費を2万円減らすためのポイントやコツを紹介します。
・廃棄食品を把握する
大阪府による「家庭の食品ロス実態調査」では、廃棄することの多かった食品は「調味料」と「生鮮野菜」というデータがあります。
食費削減の第一歩として、実際に各家庭で何をどの程度廃棄しているのかを具体的に把握することが不可欠です。廃棄する頻度が多い食品は購入を控えたり、購入後に積極的に活用したりすることで、食費の削減へとつながるでしょう。
家計調査によれば、「生鮮野菜」にかける金額は1世帯1ヶ月あたり約4600円、「調味料」は約2600円です。廃棄を減らせれば、この項目だけでも毎月1000〜2000円程度の節約も難しくはありません。
・外食を減らし自炊を増やす
家計調査によれば1世帯における1ヶ月あたりの食費のうち、調理食品と外食を合わせた額は約2万円です。外食を減らし、家庭での料理も調理食品に頼るのを可能なかぎり控えるだけで、毎月1万円前後の食費削減へとつながる可能性があります。
・菓子類や酒類を控える
家計調査によると、1世帯における「菓子類」にかける金額は1ヶ月あたり約5400円という結果でした。スーパーなどで、つい買い物かごに入れてしまいがちなお菓子を少し控えるだけでも、毎月数千円の節約が可能です。
また、「酒類」は1ヶ月あたり約3000円となっています。禁酒や減酒は健康にもよいため、健康と食費削減の一石二鳥を実現できるでしょう。
自炊や無駄なものの購入を控えることで毎月2万円の食費削減は可能
日本の一般家庭の食費は1ヶ月あたり6万3000円ほどというデータがあります。多くの家庭で、食費を削減する余地があるでしょう。食費のうち多くの割合を占める外食や調理食品の購入を減らし、積極的な自炊により食費の削減が可能です。
また、つい購入してしまいがちな菓子類や酒類を控えることで食費削減と同時に、健康的にもなれる可能性が高まります。そのためには、家庭ごとに細かな食費と内訳の把握が不可欠です。
出典
総務省統計局 家計調査家計収支編 総世帯 2022年 表番号1
大阪府 家庭の食品ロス実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー