更新日: 2023.05.16 その他家計
18歳大学生、10年落ちの「中古の軽自動車」を買った場合の維持費はいくら? 大学生に維持は難しい?
本記事では、18歳の人が10年落ちの中古軽自動車を購入した場合の維持費の目安を紹介します。これから購入を検討している18歳の人や保護者の方は、確認しましょう。
執筆者:齋藤彩()
車にかかるお金には、どのような種類がある?
まずは、車にかかるお金にはどのようなものがあるのか、項目ごとにチェックしていきましょう。次のように並べてみると、さまざまな種類があることが分かるかと思います。
車両本体価格
まずは、車本体の購入価格を忘れてはいけません。ここでは、10年落ちのホンダN-BOXを購入すると仮定します。
中古車情報サイトで検索をしたところ、グレードや車の状態によって大きく車両本体価格が変わりますが、支払総額で最低価格18万円、最高価格145万円という結果が出てきました。
税金関係
次にかかってくるのが車の税金です。軽自動車を購入、維持していく上で必要となる税金は次のとおりです。
・自動車税環境性能割(購入時に課税されるが、10年落ちの場合は非課税)
・軽自動車税(毎年課税される)
・自動車重量税(車検ごとに課税される)
メンテナンス代
車にかかるメンテナンス代についても把握しておきましょう。車の使い方にもよりますが、目安として次のような費用が考えられます。
・オイル交換(半年ごと)
・法定点検(1年ごと)
・車検整備(2年ごと)
・タイヤなど消耗品の交換(適宜)
・車の故障修理(適宜)
自動車保険料
車の保険料は、強制加入の自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)と任意加入の自動車保険に分けられます。自賠責保険は車検ごと(2年に1回)、自動車保険は契約形態によって支払い方法が変わりますが、月払い・年払い・複数年一括払いが想定されます。
ガソリン代
車を走らせるにはガソリンが必要です。乗れば乗るだけかかるということを覚えておきましょう。
駐車場代
自宅に駐車スペースを確保できない場合、駐車場代が必要になります。住んでいる地域等によって料金は変わりますが、5000円~2万円くらいかかると想定しましょう。
実際の年間維持費はいくらかかる?
10年落ちのN-BOXを購入したとして、維持費がどのくらいかかってくるのか、シミュレーションしてみましょう。
シミュレーションの条件として、通学やレジャーを含めて年間1万2000キロメートル乗ると想定し、車の購入金額や突発的にかかる費用(タイヤ交換や修理費用)は含まないものとします。
・軽自動車税:7200円(2013年登録のため旧税率にて計算)
・自動車重量税:6600円(2年分)
・オイル交換費用:3500円(1回分)、年に2回交換(7000円)
・12ヶ月定期点検費用:1万1000円(車検のない年に実施。2年ごと)
・車検整備費用:3万5200円(法定24ヶ月点検を含む。2年ごと)
・自賠責保険料:1万7540円(2年分、離島および沖縄本島以外の場合)
・任意保険料:12万3220円(年払い)
※18歳、運転者限定なし、家族に11等級以上の自動車保険契約がある場合、車両保険なしで試算。
・ガソリン代:1000キロメートル÷10キロメートル(1リットルあたり10キロメートル走ると想定)×160円=1万6000円(1ヶ月分、年間19万2000円)
・駐車場代:毎月1万円(年間12万円)
総額では、以下のとおりとなります。
・車検がない年:47万2490円
・車検がある年:49万6690円
※駐車場代がかからない場合は、それぞれ▲12万円
1ヶ月あたり3~4万円はかかるということになるので、慎重にならなければなりません。
これに加えて、10年落ちということは故障する可能性もあるので、それに備えて貯蓄をしておかないと突発的な出費に対応できないということになるでしょう。どれだけ安い車を購入しても、最低このくらいの維持費はかかるということは覚えておく必要があります。
車を維持することは学生には厳しい? 計画的なカーライフを送ろう
このように軽自動車であっても維持費がそれなりにかかるということが理解できたかと思います。ここで紹介した費用は任意保険を含め、いずれも必要最低限としていますので、節約することは厳しいかもしれません。
アルバイトをして車にかかる費用を捻出するにしても、まとまったお金が必要になると思うので、前もってどれくらいお金が必要になるのかというのを想定した上で購入したほうが安心したカーライフを送れるかもしれませんね。
出典
一般社団法人日本損害保険協会 自賠責保険料の試算
総務省 平成28年度から軽自動車税の税率が変わります
総務省 自動車税・軽自動車税種別割
執筆者:宇野源一
AFP