更新日: 2023.05.16 働き方
【副業】収益化まで「1ヶ月以内」が最多! だけど報酬の「1万円超え」は難しい?
厚生労働省では、平成29年の働き方改革実行計画を踏まえて、副業・兼業の推進を行っています。これを機に副業を解禁した企業も多く、副業に関心を持つ方が増えてきました。
そこでこの記事では、副業を始めてどれくらいで結果を出している方が多いのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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収益化までの期間は「1週間~1ヶ月未満」が最多
副業を始めても、なかなか収益化ができないイメージを持っている方もいるでしょう。株式会社フォーイットが2023年3月、副業経験のある18~69歳の男女500人を対象に行ったアンケート調査によると、副業を始めてから収益化までの期間は「1週間~1ヶ月未満」が最多でした。
次いで、「1ヶ月~3ヶ月未満」、「3ヶ月~半年未満」という結果となり、多くの方が半年以内に収益化できていることが分かります。
その一方で、「収益は出ていない」と回答した方も7.6%いて、副業の難しさを感じさせられる結果となりました。
若い世代ほど収益化が早い
収益化までの期間を、年齢別にみても結果はそれほど変わらず、1週間~1ヶ月未満で収益化できている方が最多となっています。
1週間~1ヶ月未満で収益化できた方を年代別にみると、10~20代が30.7%、30~40代が24.0%、50~60代が29.3%となります。最も早く収益化できているのは10~20代の若い世代で、その理由は、行った副業の種類にあるようです。
10~20代の若い世代が行った副業で多かったのは「ポイントサイト」や「接客のアルバイト」のため、比較的早く収益化できるものを選んでいることが分かります。
ほかの世代でも、ポイントサイトと接客のアルバイトをしている方が多いものの、30~40代には投資やアフィリエイトも人気です。投資は始めたからといってすぐに収益化できるとは限らず、時には損をすることもあります。また、アフィリエイトに関しては収益化まで時間がかかるケースが多いため、30~40代は収益化までに時間がかかっていると予想できます。
副業の収入は5000円以下が最多
副業は収益化までが早い一方で、まとまった金額を稼ぐのは難しい現状があります。保険マンモス株式会社が2022年1月、男女500人を対象に行ったアンケート調査によると、副業のみの月単位の収入は、「5000円未満」が最多でした。
2位は「1万円~3万円未満」、3位は「5000円以上~1万円未満」という結果となり、副業を始めても月単位の収入は3万円未満の方が大部分で、3万円以上の収入を得ている方は少数派です。ちなみに、副業で月に10万円以上稼いでいる方は、500人中9人しかいませんでした。
実際に副業をしてみた感想として、500人の約半数は「思ったより稼げなかった」を選択しています。期待に胸を膨らませて副業を開始しても、現実はなかなか厳しいことが分かります。
自分に合った副業を始めよう
副業を始めてから収益化までの期間は1週間~1ヶ月未満が最も多く、比較的早く収益化できている方が多いことが分かりました。その一方で、3万円以上稼いでいる方は一部で、「思ったよりも稼げなかった」と落胆している方も多いようです。
副業開始直後から納得できる収入を得るのは難しいのかもしれません。焦らずに自分に合う副収入を見つけ、マイペースに収入を増やしていくことをおすすめします。
出典
厚生労働省 働き方改革実行計画
株式会社フォーイット 副業開始から収益化までの期間に関する調査
保険マンモス株式会社 副業に関するアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー