更新日: 2023.05.11 家計の見直し

値上げラッシュで58.5%の家庭が外食を卒業!家計の見直しポイントは固定費

値上げラッシュで58.5%の家庭が外食を卒業!家計の見直しポイントは固定費
近年、不安定な社会情勢の影響を受けて、食材や資材をはじめとする物価の高騰や、円安が問題になっています。
 
総務省の家計調査によると、2人以上の世帯における消費支出の月平均額は、2021年が27万9024円、2022年が29万865円との結果がでており、その差は1万1841円になります。物価高騰によって、1年の間に毎月1万円ほど、出費が多くなっていることが分かります。
 
そのため、家計を見直し、節約を意識している方も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、最近の家計事情を探ってみました。さらに、家計を見直す際のポイントもご紹介します。
 
世の中では、止まらない「値上げラッシュ」に、どのように対応しているのでしょうか。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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「値上げラッシュ」で外食をやめた家庭は58.5%

ソニー損害保険株式会社が、値上げラッシュが原因で「卒業」したものを調査して、発表しました。その結果、上位5位は以下のとおりです。

1位 外食:58.5%
2位 買い物場所:46.3%
3位 オシャレ:32.9%
4位 通信費の契約:28.0%
5位 国内旅行・間食:22.0%

値上げの影響があったと回答した割合は89.0%で約9割、実際に前年よりも支出が増えた割合は90.0%となり、各家庭の物価高騰による影響は深刻であることが分かります。
 

2023年3月に値上げした「飲食店」は7店舗

ここでは、2023年3月に値上げした飲食店をみてみましょう。今回調査した結果では、7店舗での値上げが判明しました。
 
各飲食店から、値上げ商品をピックアップして図表1にまとめました。
 
図表1

飲食店 メニュー 値上げ額(税込み)
デニーズ デミ煮込みハンバーグ 940円→990円
丸亀製麺 釜揚げうどん(並) 290円→340円
ロイヤルホスト アンガスサーロインステーキサラダ 1738円→1958円
ケンタッキーフライドチキン オリジナルチキン 260円→290円
はなまるうどん かけ(小) 270円→290円
松屋 牛めし(並盛) 380円→400円
モスバーガー チーズバーガー 270円→280円

※東京新聞「<値上げラッシュ一覧>光熱費も、日用品も、食品には再値上げも…2022年~2023年」を基に筆者作成
 
2023年3月のひと月だけでも、7店舗で値上げが実施されて、外食するにも気が引けてしまうかもしれません。そのため、最近では外食を控えて、家で食事をする家庭が増えたのでしょう。
 

家計の節約対策での第1位は「食料品の節約」

ほかにも、ソニー損保の調査では、実際に家計の節約のために行った対策をまとめています。以下のような結果となりました。

1位 食料品の節約:55.8%
2位 日用品の節約:55.0%
3位 外食を控えて内食(自炊)を増やす:47.3%
4位 趣味・娯楽費の節約:37.2%
5位 通信費の見直し:27.9%

外食を減らして自宅で食事する方が増加した影響により、食料品を節約している割合が増えたと考えられます。今回は目に見えて分かりやすい「変動費」が、ランキング上位を占めていることが分かりました。
 
家計の節約には、買い物での支出を減らすことも大切ですが、固定費を見直すことも効果的です。保険や通信費などの固定費を見直すことで、月々の出費を抑えられるかもしれません。状況に応じた家計の見直しがポイントです。
 

家計の節約には「固定費」の見直しが重要!

相次ぐ値上げラッシュによって、支出の負担が大きくなり、頭を悩ませている方も少なくないでしょう。
 
食料品のみならず、飲食店でも、多くの店舗で値上げしていることが分かりました。
 
しかし、外食を控えて自宅で食事をするにしても、食料品が値上げしていて、結局は出費がかさむ……と悩む方もいらっしゃるかもしれません。
 
家計を節約するには、固定費を見直すことがポイントになります。
 
保険や通信費など、毎月必ずかかる費用を抑えることで、確実に支出を減らせます。できるところから、家計を見直してみましょう。
 

出典

東京新聞「<値上げラッシュ一覧>光熱費も、日用品も、食品には再値上げも…2022年~2023年」
ソニー損害保険株式会社
値上げラッシュが原因で“卒業“した習慣の第一位は「外食を控える」節約対策ランキングは“変動費“が上位を占めるなか、火災保険などの“固定費”はまだ見直しの余地あり!?(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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