更新日: 2023.04.27 家計の見直し
家族の食費は「平均8万」? 食費の平均や節約方法を確認
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
食費の平均は8万1888円
総務省統計局が公表している図表1の家計調査によると、2人以上の世帯における食費の2022年平均額は「8万1888円」となっています。自身の家庭と比較すればどうでしょうか?「うちは3人家族だから」のように思った人もいるでしょう。
もちろん世帯人数によって食費は異なりますが、4人家族で8万円の食費(1人あたり2万円)が、5人では10万円になるというものでもありません。世帯人数が多いほど1人あたりの食費は安くなる場合が多いことを考慮すると、大家族を除いては8万円程度であると捉えてよいでしょう。
図表1
総務省統計局 家計調査報告 -2022年(令和4年)12月分、10~12月期平均及び2022年平均-
物価上昇に対して実収入は減少
総務省統計局の調査によると、2020年を基準とした消費者物価指数は2023年3月で104.4となっており、前年同月比では3.2%上昇しています。これに対して、勤労者世帯の実収入の推移(図表2)は減少傾向にあり、収入に対する食費の割合は増えていることが分かります。
図表2
総務省統計局 家計調査報告 -2022年(令和4年)12月分、10~12月期平均及び2022年平均-
食費の節約行動4選
行き過ぎた食費の節約は、健康を害する可能性があるため、おすすめしません。ここでは、ついやってしまいがちな行動に注意することで、食費を無理なく節約する方法を紹介します。
スーパーでカートを使わない
スーパーのカートは重たい食品を入れても、大量の食品を入れてもゆっくりと店内を見回れて非常に便利ですが、その代わりに余計なものを入れてしまいがちです。必要なものだけをサッと買い回れるように、手持ちカゴだけの利用をおすすめします。
まとめ買いしない
「4月から値上げします」のニュースやポップを見ると、今のうちにまとめ買いしたくなりますが、一呼吸おいて、「それが生活必需品なのか」を考えましょう。例えば、自宅にまとめ買いしたビールがあるとします。
まとめ買いしていないときと同じペースで消費できますか? ついつい、ある分だけ飲んでしまう人もいるのではないでしょうか。値上げ前のまとめ買いは、トイレットペーパーなどの生活必需品に限定しましょう。
冷蔵庫の中身を使い切ってからスーパーへ
一度スーパーに行ってしまうと、必要な食材だけ買って帰るというのは意外と難しいものです。「子どもと行くとお菓子」、「配偶者と行くと酒」など、いろいろと「ついで買い」してしまいませんか? 冷蔵庫の中身がなくなるまで買いに行かない献立作りと、決意をもちましょう。
食費を把握する
毎月の食費を把握して予算を立てましょう。予算があるからこそ、食費節約の意識も強くなります。「家計簿を付けるのが苦手」という人は、まずは1000円単位で月の食費を計算することから始めてみましょう。自動計算されるスマホアプリの利用はおすすめです。
まとめ
「収入は増えないのに食費は上がる」という状況が続いています。社会の動きも確認しつつ、まずは、今できる節約を始めてみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告 -2022年(令和4年)12月分、10~12月期平均及び2022年平均-
総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)3月分
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー