更新日: 2023.04.27 家計の見直し

「まとめ買いで節約」のはずが大量の期限切れに!?「期限切れ」の食品は食べても平気?

「まとめ買いで節約」のはずが大量の期限切れに!?「期限切れ」の食品は食べても平気?
食費を節約するために、食品は安いときにまとめ買いしているという人も多いのではないでしょうか。その一方で、一度に多く買いすぎてしまい、食べきらないうちに賞味期限・消費期限が過ぎてしまったという経験をしている人もいることでしょう。せっかく買った食品を大量に廃棄することになったのでは節約どころではありません。
 
そこで、食品のまとめ買いで損をしない、食費節約のコツについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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多くの食品ロスが出ている現状

まだ食べられるにもかかわらず廃棄してしまう食品を食品ロスといいます。日本の食品ロスは、年間約522万トンにもおよび、これは、国民1人あたり1日約113グラム、年間約41kグラムの食品ロスを出している計算です。茶わん1杯分のごはんが約150グラムなので、日本では毎日国民全員が1人1杯ずつごはんを捨てているようなものだといえます。
 
食品ロスには、事業活動に伴って発生する事業系食品ロスと、それぞれの家庭から発生する家庭系食品ロスがあり、それぞれ同じくらいの量が発生している状態です。事業系食品ロスは、さらに食品製造業、食品卸売業、食品小売業、外食産業の4つに分けられます。
 
食品ロスのおよそ半分は家庭から出ているので、食品ロスを減らすためには、各家庭が保存や調理の段階で無駄を出さないようにすることがとても重要です。しかし、お店で食品を選んだり買ったりするときも、個々が食品ロスを減らすことを意識する必要があります。
 
コンビニやスーパー、飲食店などでは、一定時間が経過したという理由で廃棄処分にすることや、見た目がよくない、外箱がつぶれているなど、鮮度や味に全く関係ない理由で捨てられることもあるのです。
 

期限切れの食品は食べられるの?

期限切れの食品には食べられるものと食べられないものがあります。食品に表示されている期限には「賞味期限」と「消費期限」があるからです。
 
賞味期限はおいしさなど品質を保証する期限として表示されているもので、比較的傷みにくい食品に付けられています。期限を過ぎると味が落ちる可能性はありますが、期限を越えていても安全性に問題がない場合がほとんどです。ただし、未開封かつ表示されている保存法を守っている場合に限られます。
 
一方、消費期限は劣化が早い食品に付けられている期限です。消費期限を越えると安全に食べられなくなる可能性があるため、食べないほうがよいでしょう。
 

食品のまとめ買いで損しないコツは?

食品のまとめ買いをする場合は、一度に買う量を賞味期限・消費期限までに食べられる量にとどめることが大事です。
 
いくら安くても、食べずに捨てることになったら無駄になってしまいます。また、いくつかまとめて買ってきた場合は、冷蔵庫や貯蔵庫に食品を保存するときの工夫も必要です。賞味期限、消費期限の近いものから取り出せるように、先に食べなければならないものを手前に置く習慣を付けましょう。
 
生鮮食品は、冷凍することで消費期限をのばせます。といっても、ただ冷凍すればよいわけではありません。袋のままで食品トレーのまま冷凍するのは避け、食材ごとに適した下ごしらえをして冷凍しましょう。
 

大量のまとめ買いは損だと理解しよう

大量に食品を購入し、大量の賞味期限・消費期限切れを出してしまう人は、「安いときに買った」ということに満足してしまう傾向があります。食品を食べずに捨ててしまっては大変な無駄になるため、大量のまとめ買いは、かえって損です。目先の安さに一喜一憂せず、期限内に食べきれる適量を購入することが節約につながると理解しましょう。
 

出典

農林水産省 食品ロスとは

東京都福祉保健局 消費期限と賞味期限は、何が違うのでしょうか?【食品安全FAQ】

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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